2004 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本におけるジェンダーと社会階層に関する総合的研究
Project/Area Number |
15330112
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
尾嶋 史章 同志社大学, 文学部, 教授 (30177224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 健二 武蔵大学, 社会学部, 教授 (40192695)
近藤 博之 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (60135647)
中尾 啓子 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (10274995)
有田 伸 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 専任講師 (30345061)
轟 亮 金沢大学, 文学部, 助教授 (20281769)
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Keywords | 社会階層 / 社会移動 / ジェンダー / 東アジア / 国際比較 |
Research Abstract |
本年度は2005年SSM調査への準備を、研究課題に沿ってさらに進めた。その成果は以下の4点にまとめられる。 (1)まず、東アジア3国の国際比較調査への準備である。この活動は、大きく2つに分かれる。1つは、台湾・韓国で行う予定のSSM台湾調査ならびにSSM韓国調査の実施準備である。このために台湾に関しては、中央研究院の社会調査の実施体制について、その能力・方法等を調査するために分担者を派遣した。また韓国に関しては研究代表者も含めた調査団を派遣し、民間の有力調査会社のインタビュー調査を行い、その調査方法や調査能力について資料収集を行った。さらに、当地の共同研究者と会合を重ね、職場におけるジェンダー環境など調査枠組みについて検討を加えた。 (2)SSMと類似したライフコースデータを収集しているドイツにおいて、ジェンダーを考慮したデータ整理の状況や分析手法についての調査と資料収集を行った。 (3)「2003年仕事と暮らしに関する全国調査」、「職業に関する全国調査(韓国)」などのデータセットを用いて、研究課題ならびに調査設計等の問題点の検討を行い、各自が12月の合同研究会で報告し、問題意識の共有をはかった。 (4)これまでの研究成果を、a.2003年調査の分析からみえてくる課題(これまでの伝統的項目や新しい試みなど、ジェンダーの視点を含んだ国内調査ベースの検討)、b.国際比較調査への準備(韓国職業威信スコアの作成、階層帰属意識の日韓比較など)、c.回収率改善のための方策(調査環境の悪化の中でどのようにして回収率を上げていくか)、という3つの角度からまとめ、成果報告書を刊行した。
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Research Products
(3 results)