2003 Fiscal Year Annual Research Report
生活の質から見た高齢者のフォーマルケアとインフォーマルケアの組み合わせ地域モデル
Project/Area Number |
15330120
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
冷水 豊 上智大学, 文学部, 教授 (00073015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 和則 東京都老人総合研究所, 疫学福祉政策研究グループ, 研究助手 (00271560)
石川 久典 ルーテル学院大学, 文学部, 教授 (80222967)
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Keywords | 高齢者ケア / フォーマルケアとインフォーマルケア / 地域生活の質 / 地域住民意識 / 地域保健福祉計画 / 地域福祉 |
Research Abstract |
15年度の最初に、高齢者ケアの地域モデル設計のための3要件(A.高齢者ケアに関する地域住民の意識・B.モデル設計の主要理念である地域生活の質、C.住民・ボランティアおよびサービス機関・事業者の意向)についての概念設計を行った。 要件A 「高齢者ケアに関する地域住民の意識」に関する統計調査を実施した。調査対象は、N県C市(人口約5.5万人・高齢化率約19%)の60-74歳の在宅高年者を2段無作為抽出した1059名。訪問面接法(一部留め置き)により有効回答810名(回収率76.5%)を得た。調査時期は2003年11-12月。最も中核的な変数である「FCとICの選好」は、「1.すべてIC」「2.大部分をIC」「3.IC中心でFCも」「4.ICとFC同程度」「5.FC中心でICも」「6.大部分をFC」「7.すべてFC」の7区分で質問した。調査の結果、1.〜3.をIC選好、5.〜7.をFC選好としてまとめると、IC対FCの割合は、(1)身体介護22.%対50.8%、(2)生活支援34.9%対41.6%、(3)心配事の相談43.1%対36.1%、(4)声かけや安否確認52.7%対27.7%で(いずれも残りの割合は4.)、(1)、(2)、(3)、(4)の順にIC選好が多くなりFC選好が少なくなるという仮説どおりの傾向があった。 要件B 「地域生活の質」については、上記の住民意識調査で、医療体制、介護体制、地域での見守りや支え合いなど12項日について質問した(結果省略)。当初計画したデルファイ法による専門家意見調査は、費用の調達が困難なため中止した。 要件C 「住民・ボランティアおよびサービス機関・事業者の意向」については、ICのあり方についての住民・ボランティアの意見集約のためのフォーカスグループ面接を、C市の2つの町内会を単位に1回ずつ実施した。現在結果は分析中で、今後FCのあり方についても同様の方法で意見集約を行う。
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