2003 Fiscal Year Annual Research Report
知的及び精神障害者によるコンピュータ・ワークの事業化に関する研究-障害者就労を通じた地域活性化事業のアクション・リサーチ-
Project/Area Number |
15330128
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Research Institution | Hiroshima Kokusai Gakuin University |
Principal Investigator |
目黒 輝美 広島国際学院大学, 現代社会学部, 教授 (50320023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞鍋 知子 広島国際学院大学, 現代社会学部, 講師 (70320025)
池本 良教 広島国際学院大学, 現代社会学部, 助教授 (10341190)
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Keywords | 障害者 / 就労 / コンピュータ・ワーク / 地域活性化 / 産業振興 / 都市農村交流 |
Research Abstract |
本研究は、三つのプロジェクトで進めている。 第一は、知的障害者と精神障害者に、週2回のコンピュータ教育をおこなった。その結果、彼らは今年度の教育計画のワードとエクセルの基本的な使用方法を習得し、さらにホームページ関連の技術の向上もめざしている。このアクション・リサーチ事例は、来年度7月の日本職業リハビリテーション学会で報告予定である。 第二は、「ツーリズム関連事業の地域産業化と障害者によるコンピュータ・ワークとの事業連携」をテーマに、(1)地域経済の現状把握、(2)ツーリズムの学習、(3)ツーリズム資源の確認・発見、(4)交流活動・経済活動の把握と新展開の可能性、(5)地域活動の現状、(6)地域資源のツーリズム資源への転化の可能性、(7)「ツーリズム学校」の設立と他地区との連携を課題に設定した。(1)については、商工会役員、農業者等からヒアリングをおこなった。(2)については、地元住民との研究会において、「人と自然を結ぶまちづくり」という課題で、A 環境共生と循環型社会への取り組み、B 地域資源の利活用、C まちづくりの主体のあり方、について検討した。(3)については、地元住民とともに写真KJ法による観察調査を実施し、マッピング作業をおこなった。(4)〜(7)は次年度の課題である。 第三は、都市-農村交流による南光町の活性化をめざした「南光ひまわりファンクラブ」の結成をめざして、都市住民のニーズを探るアンケート調査を実施した。これにより、障害者のコンピュータ就労によるインターネット利用のファンクラブ運営の可能性を探るものである。 さらに上記の地域活性化と障害者のコンピュータ・ワークの先進的事例を学ぶため、イギリスのリーズ・バーミンガム等で取材および聞き取りをおこなった。
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