2005 Fiscal Year Annual Research Report
「民衆の学び」の喚起と組織化に関する史的研究-府県「就学告諭」の収集と分析-
Project/Area Number |
15330169
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
荒井 明夫 大東文化大学, 文学部, 教授 (60232005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小熊 伸一 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授 (40221155)
大矢 一人 藤女子大学, 文学部, 教授 (10213878)
川村 肇 獨協大学, 外国語学部, 助教授 (60240892)
熊澤 恵理子 東京農業大学, 教職学術情報センター, 助教授 (90328542)
谷 雅泰 福島大学, 人間発達文化学類, 助教授 (80261717)
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Keywords | 学校 / 就学 / 学問 / 民衆 / 教育要求 / 教育費 / 子ども / 親 |
Research Abstract |
平成17年度は、次のような活動を展開した。 1)研究会例会はほぼ毎月に一度、計8回開催した。 2)調査実施府県は、岩手県・茨城県・山梨県・京都府・三重県・石川県・福井県・沖縄県など8県であった。 3)今年度特に重視したのは、研究のまとめを展望した分析視点・方法の追求であった。すなわち、収集してきた就学告諭をいかに分析するかという点を具体的に議論した。就学とは就学校・就学問と考えた時、「就学告諭」のいう就学とはいかなる教育機関で、いかなる内容を予定したものかを整理すること、さらに頒布対象・頒布ルートの重要性も確認する必要がある。 4)これらの処理と平行して、収集した就学告諭のデータベース化に関しても議論した。9月には研究会合宿を開催し、立教大学・元治恵子氏を招いてのクラスター分析に関する勉強会を開催、収集した史料のデータベース分析に関する勉強会を開催した。 年度後半の研究会例会では研究のまとめの具体化として研究書を刊行することを決定した。そのために、1)就学告諭の概念規定の検討を開始し、2)研究の方法・視点・対象を精密化し、3)研究書の章構成・史料集の刊行に関する議論を始めた。 次年度は、研究の最終年度としてまとめに入るのでそのための議論を開始した。
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