2004 Fiscal Year Annual Research Report
ユニバーサル段階における“大学第一世代"への学習支援に関する基礎的研究
Project/Area Number |
15330179
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
濱名 陽子 関西国際大学, 人間学部, 教授 (60164919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱名 篤 関西国際大学, 人間学部, 教授 (90198812)
河野 銀子 山形大学, 教育学部, 助教授 (10282196)
岩井 洋 関西国際大学, 人間学部, 助教授 (30269956)
GERALD Williams 関西国際大学, 人間学部, 専任講師 (30341035)
西村 幸満 国立社会保障・人口問題研究所, 第2室長 (80334267)
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Keywords | 第一世代問題 / カレッジポートフォリオ / 学習支援 / 初年次教育 |
Research Abstract |
本研究は、(1)大学第一世代の階層的特徴と、彼らが大学入学後に直面するであろう諸問題の分析を担当する"第一世代"班と、(2)多様な学生の社会的背景に対応した学生支援の方法論、中でも学生のカレッジポートフォリオの開発とその有効性についての分析を課題とする"ポートフォリオ"班のふたつに分かれて進められている。 "第一世代"班は今年度、昨年度のアメリカに加え、オーストラリアの初年次教育プログラム、とりわけ支援を必要とする第一世代や留学生への移行プログラムに関する情報収集を行った。またWilliamsと飯島は、関西国際大学の留学生を対象に、自国の教育システムからの移行に際し、どのような困難を感じているかに関するインタヴュー調査を行い、その結果を、第8回Pacific Rim First Year in Higher Education Conference(於:オーストラリア、モナシュ大学)においてIntegrating International Students into a host culture : Aim for successというタイトルの学会発表を行った。さらに河野、西村、井上は、第一世代に関するこれまでの調査の再分析を行うことにより、第一世代学生の大学入学後の適応のプロセスを明らかにし、これらの学生に対して必要な学生支援のあり方を示唆した。この結果をもとに井上は、大学教育学会2004年度課題研究集会シンポジウム(於:立教大学)において、「大学教育における第一世代問題の徴候」というタイトルの報告を行った。 "ポートフォリオ"班は今年度、引き続き海外のポートフォリオ活用の事例を収集した他、学生のモティベーションを向上させる上で、ポートフォリオ作成と平行して必要となる方法論、手法にっいて、初中等教育や企業研修にも広げて収集し、カレッジポートフォリオとグループワーク手法を同時に活用した初年次教育のモデル開発を行った。
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