2003 Fiscal Year Annual Research Report
中学生の英語学力調査:英語の文構造把握力の観点から
Project/Area Number |
15330189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
高島 英幸 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40128434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 美保子 星城大学, 経営学部, 専任講師 (10331638)
根岸 雅史 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50189362)
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Keywords | 中学生の英語 / 英語の文構造 / 英語の習得・学習 / 英語の語順 / テストの開発 / スピーキング・テスト / 縦断的・横断的調査 |
Research Abstract |
国立教育政策研究所教育課程研究センターより出された『平成13年度小中学校教育課程実施状況調査報告書中学校英語』では、中学生の文構造の把握、とりわけ、語順の習得が十分でないことが指摘されている。 しかし、報告書の問題は、与えられた語句の並び替えによるものに限られており、より詳細なデータを取り、生徒の学習上の問題点を指摘し、指導に還元することを目的として本研究はスタートした。 本年度は、調査で用いられた筆記問題を吟味し、より広範囲に及ぶさまざまな文構造の把握力を測定するために、一学年間に複数回(夏休み前と学年末)、3年間の継続的調査をするための問題作成の基礎資料を収集し、本調査の前の予備調査問題2種類を作成した。調査の際に、生徒に負担にならないように、できる限り問題を厳選し、当初、筆記問題に限定することとした。 これ受けて、語順の習得の権威であるドイツのDr.Pienemann教授やオランダのDr.Kellerman教授のご指導を現地で仰ぎ、問題の妥当性を検討していただいた。お二人は、本調査(第1回は、平成16年7月)の前に予備調査を行い、測定のための筆記調査問題の妥当性を検証するために、スピーキングテストととの相関係数の高いものを精選して実施する必要性を説かれ、帰国後、予備調査問題の改訂と新たにスピーキングテスト問題の作成に取り組んだ。 改定された予備調査問題は、本調査の倍の4種類の異なる筆記による問題と3種類のスピーキングテストを作成した。予備調査の対象学年は第2学年とした。 平成16年度の7月からの本調査では、その中から2種類の筆記試験を精選し、これを基礎に、3学年分を作成することとした。スピーキングテストに関しては、一部実施はするが、実施要員である教師のトレーニングが間に合わず、今回の直接の分析からは除外することとした。ただ、実施分に関しては、分析の参考資料とすることとした。 予備調査は、3月に東京都と高知市でおおよそ200名の生徒を対象に筆記による調査、そのほぼ半数に対して、スピーキングテストを実施した。これらの分析は4月に行い、7月の本調査問題作成の指標とすることとした。同時に、7月の本調査の実施校の選定に入った。
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