2003 Fiscal Year Annual Research Report
野外学習を通して地学リテラシーを育てるための教師教育プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
15330196
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
谷田部 玲生 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (30311137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 修 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20242232)
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 助教授 (90252155)
鳩貝 太郎 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (10280512)
小出 良幸 札幌学院大学, 社会情報学部, 教授 (50211230)
永田 忠道 大分大学, 教育福祉科学部, 助教授 (90312199)
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Keywords | 野外学習 / 地学リテラシー / 教師教育プログラム |
Research Abstract |
本研究は、地学リテラシーの育成とかかわる体験的・問題解決的な野外学習を行うために、その指導者を養成する教師教育のためのプログラム開発に関する研究を行い、その試案を提示しようとするものである。 本年度は、小・中学校の教師約80名を被験者として、実験授業による調査を実施した。 この調査では、野外学習を指導する教師が身に付けているべきものとして、教師自身の環境に対する感性を高め、問題意識を持って身の回りの環境を観察できる視点や観点を備えていることなどを重視した。自然環境であれば教師自身が豊かな体験を通してその感動を児童・生徒に伝える術をもち、さらには科学的な知識・理解と科学の方法に則って市民として最小限必要な科学的リテラシーを身に付け、人間と自然が共生できる地球環境を持続させるべく意思決定能力を持つことと考えられる。調査では、単に知識伝達型とか自由な観察に任せておくだけでなく、素材または題材を厳選してその観察の視点を考えさせたり、課題を見つけて追究させるなどしながら常に自分が子どもたちを指導する立場にたって発問、観察対象の見方・考え方を盛り込んだワークシート作りの活動をしてもらった。 調査の内容は、(1)ビンゴ形式による環境観察の基本的な視点を取り上げるもの、(9)地学領域の調査シートによるもの、(3)生物領域の調査シートによるものとした。 調査の結果、「知った喜びを誰かに伝えたい」という意識が、聞いてもらうことで更に感動が広がり、認められることが自信につながることが分かった。このことからも、野外観察はいろいろな意味で重要な意味をもち、幅広く体験活動をとらえていくことが必要であることが確認できた。体験が豊富であれば、感性は育つ。今後、教師教育のプログラムとして「効率的に」「総合的に」自然を親しむことができるためのスキルを提案するために、成功例を出していくことが必要であることが分かった。
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