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2004 Fiscal Year Annual Research Report

小型ラマンダイダーを併用した可搬型下部対流圏水蒸気プロファイラの開発

Research Project

Project/Area Number 15340156
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

中村 卓司  京都大学, 生存圏研究所, 助教授 (40217857)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阿保 真  東京都立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20167951)
津田 俊隆  京都大学, 生存圏研究所, 教授 (30115886)
古本 淳一  京都大学, 生存圏研究所, 学振特別研究員
橋口 浩之  京都大学, 生存圏研究所, 助教授 (90293943)
堀之内 武  京都大学, 生存圏研究所, 助手 (50314266)
Keywordsライダー / ラマン散乱 / 水蒸気プロファイル / 自動観測 / 対流圏 / エアロゾル / 音波電波併用レーダー / リモートセンシング
Research Abstract

ライダーの開発に関して、本年度は、狭ビーム幅の小型レーザーを導入し、ライダー送信部を作成し、可搬型のライダーシステムを組み上げた。その結果受信視野を絞ることで夜間だけでなく昼間も高感度で高度200m付近の水蒸気をモニターできるライダーシステムを構築することができた。システムは現在信楽MU観測所に設置して長期観測実験を行っている。
レーダー等他の測器との複合観察について、ラジオゾンデとの比較観測を5月、8月、11月の計3回行った。これにより、ライダーの信号強度から推定される観測のランダム誤差範囲内でラジオゾンデの水蒸気プロファイルとよい一致を示し、偏差のない良好なライダー観測が行われていることが示された。また、MUレーダーとの複合観測も行い、本ライダーによる水蒸気観測、およびエアロゾル観測がレーダーによる風速や散乱強度のプロファイル観測と複合することで、境界層から対流圏にいたる様々な気象現象の観測に有効であることを示した。
さらに長期観測と解析に関しては、ライダーシステムの観測形態を室内設置の斜めビームとすることを検討し、これにあわせた装置の構造を作成および改良して安定な動作をするように現在実験を進めている。取得したデータについて、窒素ラマン、水蒸気ラマンおよびミー散乱の信号を詳細に解析し、現在昼夜における若干の視野重なりの変動を発見し、これの水蒸気推定に対する影響を評価中であるとともに構造の改良を検討している。
以上のように、本研究で当初の予想性能を上回る高性能な水蒸気可搬ライダーが開発されてきており、システムの完成度を高めるべく検討・改良中であり、研究は順調に推移している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Combined temperature lidar for measurements in the troposphere, stratosphere, and mesosphere.2004

    • Author(s)
      Behrendt, A., T.Nakamura, T.Tsuda
    • Journal Title

      Appl.Optics 43(14)

      Pages: 2930-2939

  • [Journal Article] A lower troposphere radar : 1.3-GHz active phased-array type wind profiler2004

    • Author(s)
      Hashiguchi H, Fukao S, Moritani Y, Wakayama T, Watanabe S
    • Journal Title

      J.Meteor.Soc.Japan 82(3)

      Pages: 915-931

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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