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2003 Fiscal Year Annual Research Report

反応余剰エネルギー分布の定量測定による溶液内光反応メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 15350013
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

水谷 泰久  神戸大学, 分子フォトサイエンス研究センター, 助教授 (60270469)

Keywords振動緩和 / 共鳴ラマン分光法 / 時間分解分光法
Research Abstract

本年度は、時間分解測定から過渡的な振動温度をモードごとに求めるための基礎データの取得を行った。以下のふたつの方法によって散乱断面積を評価し、ラマン散乱強度比と振動温度を関係付けられるようにした。
1.高温測定 試料温度を室温から約700Kまでの任意の温度に制御できる高温試料セルホルダーを製作した。これを用いて、高温平衡状態(統計的エネルギー分布)におけるアンチストークス/ストークス散乱強度比の温度依存性を詳しく調べた。ニッケルオクタエチルポルフィリン、テトラフェニルポルフィリンについて、それぞれ11本、8本のラマンバンドの温度依存性を明らかにした。ポルフィリン側鎖に関係する振動バンドについて、温度依存性に転移点がみられた。これは、側鎖の配向が異なるコンフォーマーへの構造変化によるものだと考えられる。
2,励起プロファイル測定 本研究課題において購入したレーザーおよび現有のレーザーを用いて、ニッケルオクタエチルポルフィリン、テトラフェニルポルフィリンの各振動バンドについて励起プロファイルを精密測定した。得られた励起プロファイルを解析し、アンチストークス/ストークス散乱断面積比を求めた。
ふたつの方法から求められたアンチストークス/ストークス散乱断面積比は、ほとんどの振動バンドについて実験誤差範囲内で一致しており、これは解析の妥当性を示している。しかし、一部の振動バンドについて、ふたつの方法から求められたアンチストークス/ストークス散乱断面積比にずれがあり、現在その原因を究明している。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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