2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15350074
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
秋山 公男 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (10167851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生駒 忠昭 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (10212804)
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Keywords | 電界発光 / 励起三重項 / 電子スピン共鳴 / 項間交差 |
Research Abstract |
1.有機共役高分子の逆項間交差緩和 有機共役高分子についての15年度の結果を整理し、レーザー二段階励起時間分解EPR測定を進めた。過渡的なEPR信号強度の励起波長依存性から過渡種に最適の励起波長を決定し、典型的な数種の有機共役高分子逆項間交差緩和過程の量子収率を決定した。均一溶液系での結果を整理するとともに、フィルム状態の試料についての研究に展開するために、試料の作成・形状についての最適化を進めた。 2.レーザー二段階励起発光スペクトル 極低温での発光スペクトルを観測するために、分光蛍光測定装置を新たに購入し温度可変可能なクライオスタットを用いて、定常状態での発光測定が可能なシステムとしての整備を進めた。さらに、レーザー二段階励起法と組み合わせることにより、レーザー二段階励起発光スペクトル測定が広い温度範囲で観測可能となったので、有機共役高分子の発光スペクトルの二段階励起に伴う発光強度変化を時間分解EPR測定の結果と対応させて解析を進めた。 3.低分子発光材料の励起三重項状態 PtおよびIrを含む錯体の励起三重項状態の性質を、多周波時間分解EPR測定により明らかにするために、34GHz(Qバンド)帯での測定を進めた。しかしながら、いずれの錯体化合物においてもスピン軌道相互作用が大きく、直接観測に成功していない。そこで、電子状態が類似していると期待されるラジカル種を発生させて、この種の電子構造についての解析を進めた。Xバンド(9GHz)の観測結果と併せて整理し、高効率EL発光に対する三重項リン光機構についての検討を進めた。
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