2004 Fiscal Year Annual Research Report
超分子液晶を用いたナノチューブの作成とカーボンナノチューブの被覆・液晶化
Project/Area Number |
15350108
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岸川 圭希 千葉大学, 工学部, 助教授 (40241939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幸本 重男 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (90195686)
工藤 一浩 千葉大学, 工学部, 教授 (10195456)
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Keywords | 超分子 / 液晶 / 超構造 / ナノテクノロジー / 光重合 / カーボンナノチューブ / ナノチューブ / ポリマー |
Research Abstract |
本年度は、コア分子と超分子を形成するとともに、光重合性置換基を有する液晶化分子1(4-(3,4,5-トリドデシロキシフェニルメトキシ)-3,5-(ビスプロペノイルオキシメチル)安息香酸)を合成し、その液晶性を確認し、超構造について調査を行った。4-ヒドロキシ安息香酸エチルから、4ステップで、化合物1の合成ルートを開発することに成功した。コアとしては、ピリミジン、ジピリジル、1,2-ジピリジルエチレン、1,2-ジピリジルエテン、1,3,5-トリス(4-ピリジルメチルオキシカルボニル)ベンゼンを試したところ、1,2-ジピリジルエチレン、1,2-ジピリジルエテン、1,3,5-トリス(4-ピリジルメチルオキシカルボニル)ベンゼンにおいて、偏光顕微鏡観察により、柱状液晶状態が観測された。X線回折による超構造の調査により、柱状液晶構造の存在が確認された。さらに、薄膜状として、液晶相を示す温度にて、高圧水銀ランプを用いて紫外線照射を行ったところ、光重合が確認されるとともに、X線回折測定により、液晶状態の超構造を保ったまま重合していることが確認できた。得られた膜を塩酸処理しながら、X線回折により構造変化をモニターしたところ、ゲスト分子の除去が進行するに従い、超構造は秩序を失うことが判明した。今後の課題としては、ゲスト除去した後のナノチューブにゲスト加えて、超構造の秩序を再構築させること、および、ゲストを除去しても潰れないナノチューブを構築することが考えられる。
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Research Products
(5 results)