2003 Fiscal Year Annual Research Report
新素材としての蜘蛛の糸が紫外線で力学的に強化される機構の研究
Project/Area Number |
15350137
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
大崎 茂芳 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90273911)
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Keywords | 新素材 / 蜘蛛 / 糸 / 紫外線 / 力学特性 / 強化 / 機構 / 分子量 |
Research Abstract |
1.クモの牽引糸の紫外線に対する影響を調べるために、ジョロウグモの採集を行った。特に、ジョロウグモの解剖をするためには、ジョロウグモの体がある程度大きくなければならない。そのために、成長時期の異なる関西地区以外の、四国や九州地区でのクモを採取した。 2.クモの解剖において、悪戦苦闘の未、糸腺からの液体を分離する適切な条件を探し、その分子量測定を行った。 3.ジョロウグモの糸をシーズン毎に採取した。同時に、電子顕微鏡撮影用のサンプルも調製した。また、牽引糸の力学的測定を行った。 4.採取した率引糸に紫外線(UV-A)を照射する実験を行った。 5.深夜にジョロウグモの巣の張替え周期の調査を行った結果、ジョロウグモは毎晩、巣の半分ずつを張り替えることが分かった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shigeyoshi Osaki: "Safety Coefficient of the Mechanical Lifeline of Spiders"Polymer Journal. Vol.35, No.3. 261-265 (2003)
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[Publications] K.Ohuchi, S.Osaki et al.: "Orientation and distribution of collagen fibers in the Sagittal plane of the human adult calcaneus"Celluar & Molecular Biology. Vol.49. 425-433 (2003)
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[Publications] 大崎 茂芳: "クモはなぜ糸から落ちないのか"PHP研究所. 211 (2004)