2005 Fiscal Year Annual Research Report
種々の異方性金属板の冷/温間塑性構成モデルとその成形シミュレーションへの応用
Project/Area Number |
15360057
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉田 総仁 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50016797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野 隆太郎 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10283160)
上森 武 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70335701)
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Keywords | 板材成形 / 塑性変形 / 構成式 / 降伏曲面 / 鋼板 / マグネシウム合金板 / アルミニウム合金板 |
Research Abstract |
平成17年度の研究は,【1】板材の冷間/温間における板材の弾塑性構成モデルに関する研究と【2】その成形シミュレーションへの応用に大別される.それぞれについての主な成果は以下のとおりである. 【1】板材の冷間・温間における板材の弾塑性構成モデルに関する研究 (1)高張力鋼板の非比例変形実験を二軸引張り試験機を用いて行い,その変形挙動について調査した.その結果,この挙動を記述するためには研究代表者らの提唱しているYoshida-Uemori modelなど移動硬化モデルが不可欠であることがわかった. (2)降伏点現象を記述する新しい弾塑性構成モデルを提案した.これを用いることにより,調質圧延における降伏点除去のプロセスが明らかとなった. (3)アルミニウム合金およびマグネシウム合金の温間における降伏曲面形状に及ぼす温度とひずみ速度依存性を実験的にあきらかにした.これらはBarlatのモデルにより,比較的よく記述できることがわかった. 【2】その成形シミュレーションへの応用 (1)高張力鋼板のスプリングバック解析をYoshida-Uemori modelを用いて行うことにより,高精度の予測が可能であることが明らかとなった。このことは,Sレールの実験からも検証された. (2)スプリングバック解析には金型のたわみの影響を考慮することも大切であることを示し,そのための新しい計算アルゴリズムを提案した. (3)アルミニウム合金板の引張り曲げにおける破断限界のクライテリオンを提案し,その妥当性を実験により示した.
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