2004 Fiscal Year Annual Research Report
広ひずみ速度域での各種機械材料の動的強度・変形特性
Project/Area Number |
15360061
|
Research Institution | Aichi University of Technology |
Principal Investigator |
谷村 眞治 愛知工科大学, 工学部, 教授 (30081235)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 澄男 愛知工科大学, 工学部, 教授 (10023053)
山本 照美 愛知工科大学, 工学部, 講師 (90078329)
三村 耕司 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70181972)
小嶋 啓達 住友軽金属工業(株), 総合技術研究所, 主任研究員
高田 進 (株)鷺宮製作所, 技術部・部長
|
Keywords | 鉄鋼 / 自動車 / 材料 / 動的強度 / ひずみ速度 / 衝突 / 構成式 / 数値シミュレーション |
Research Abstract |
自動車の車体構造の衝突安全性向上と軽量化を進めるために、静的・動的強度および、衝撃吸収エネルギー性能のすぐれた材料開発がなされている。一方、衝突時の衝撃吸収エネルギーを合理的に配分するための構造とその接合法の開発・推進のために、数値シミュレーションの重要性が高まってきている。 このような材料開発と数値シミュレーションの精度を高めるためには、自動車の衝突時に生じるような広いひずみ速度域および破断までの全ひずみ域にわたる材料の静的・動的強度と変形特性を系統的に、かつ十分な精度で求めることが基礎的にして、重要となる。 昨年度は、冷間圧延鋼板の1つのSPCEと、自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板のSPFC440、SPFC590および溶接構造用鋼の490Aを研究対象の材料に選び、10^<-3>〜10^3s^<-1>の広ひずみ速度域での引張応力-ひずみ曲線を、検力ブロック式高速材料試験機(SBTS)(鷺宮製作所製)で求めた。求められたデータを整理して、これらの材料強度のひずみ速度依存性を、広ひずみ速度域にわたって明らかにした。また、破断部の面積測定も行って、真破断強度と真破断ひずみを求め、これらの値のひずみ速度依存関係も明らかにした。本年度は、鉄系材料全体の動的強度・変形特性を明らかにするために、純鉄、IF材、DP590材及びM1500材を研究対象材料に選び一連の研究を行った。なお、昨年度と今年度の研究成果を整理して、鉄系材料全体の動特性を合理的にモデル化して、汎用動的有限要素法コードとともに実用されているTANIMURA-MIMURA Modelのパラメータ値のセットに反映させるための研究を、次年度に、継続して行う予定である。
|
Research Products
(2 results)