2005 Fiscal Year Annual Research Report
広ひずみ速度域での各種機械材料の動的強度・変形特性
Project/Area Number |
15360061
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Research Institution | Aichi University of Technology |
Principal Investigator |
谷村 眞治 愛知工科大学, 工学部, 教授 (30081235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 澄男 愛知工科大学, 工学部, 教授 (10023053)
山本 照美 愛知工科大学, 工学部, 助教授 (90078329)
三村 耕司 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70181972)
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Keywords | 構成モデル / 数値シミュレーション / 鉄系 / 衝突解析 / ひずみ速度依存性 / 自動車用鋼板 / 有限要素コード / 動的有限要素コード |
Research Abstract |
鉄系の材料グループを対象として、昨年度までに、冷間圧延鋼板の1つのSPCEと、自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板のSPFC440、SPFC590、溶接構造用鋼の490A、純鉄、IF材、DP590材、及びM1500材を研究対象の材料に選び、10^<-3>〜10^3s^<-1>の広ひずみ速度域での引張応力-ひずみ曲線を、検力ブロック式高速材料試験機(SBTS)(鷺宮製作所製)で求めた。求められたデータを整理して、これらの材料強度のひずみ速度依存性を、広ひずみ速度域にわたって明らかにした。また、破断部の面積測定も行って、真破断強度と真破断ひずみを求め、これらの値のひずみ速度依存関係も明らかにした。 本年度は、これらの研究成果を整理して、鉄系材料全体の一連の動特性をまとめた。この結果を基にして、汎用動的有限要素法コードとともに実用されているTANIMURA-MIMURA Modelの、パラメータ値のセットを求めた。すなわち、均一変形域を対象とする場合と、真破断点までの全変形域を対象とする場合に対する合理的なパラメータ値の新しいセットを求めた。また、加工・成形などの数値シミュレーションや衝突解析で必要となる各種材料の真破断ひずみ及び真破断応力を広ひずみ速度域に渡って求めた。さらに、これらの値の概略値が、準静的引張試験で求められる常用の引張強さより推定される関係式を見出した。 さらに、TANIMURA-MIMURA Modelの鉄系に対する新しいパラメータ値のセットが、鉄系のどの材料に対しても適用できることを確かめた。すなわち、鉄系のどの材料に対しても、対象とする材料の準静的応力-ひずみ曲線のみが前もって既知であれば、広ひずみ速度域で、かつ真破断点までの全変形域でのその材料の真応力-真ひずみ曲線が、同一のパラメータ値のセットを用いることによって、合理的にモデル化できることを確かめた。
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Research Products
(3 results)