2004 Fiscal Year Annual Research Report
CTエンジニアリングのための実物モデリングに関する研究
Project/Area Number |
15360080
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 宏正 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40187761)
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Keywords | 等値面生成 / X線CT / メッシュ / 非多様体 / CAD |
Research Abstract |
本研究ではX線CT装置による実体計測技術をベースとした新しいエンジニアリングを実現するためのモデリング技術について研究している。16年度は薄板のCTデータから、その中立面ポリゴン生成機能を重点的に研究した。平成15年度に開発したキュービックシェル理論をベースに、薄板の中立面メッシュを生成する。この中立面生成機能では、従来の等値面抽出法を適用することができないプレス部品のような板構造を扱う。板の中立面に相当するボクセルからポリゴンを生成する方法について研究した。 手法は、ボリュームモデルからセルという構造を作り、そのセルに対して中立セルを求める。そしてこれをキュービックシェルへと変換し、面を生成するものである。さらに、その面の精度を向上させる最適化を行う手法を開発した。そして、精度評価のためのサンプルを作成し、実際にCTデータを計測によって求めて、その評価を行った。その結果、我々の手法で作成された中立面は、マーチングキューブによって作成した表面メッシュとほぼ同等の制度を持つことが確認された。 一方、薄板部品ではその強度が問題になる。そこで中立面に対して板厚も計算し、薄板の板厚分布を求める手法を提案した。また、より複雑な薄板構造物では、溶接によって複数の板が組み合わされる場合が多い。そのため、溶接部分を認識して、複数の部品に分解する方法を考案した。これによって溶接されている場合でも、それを複数の部材に分解して中立面を求めることができるようになった。
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Research Products
(7 results)