Research Abstract |
最近の構造物には,省資源,省エネルギーの観点から軽量化が求められるようになってきた。それに伴い,振動の発生が問題視されてきたが,本研究では設計段階でその問題を解決すべく,多数の振動モードを有する構造物について,運動とそれに伴う振動を同時に制御する研究を行った。研究内容を大別すると,高層ビル構造物に関するもの,柔軟除振加振台に関するもの,ロボットに関するもの,柔軟宇宙構造物やロータに関するものであるが,以下に本研究で行った具体的な研究内容を研究テーマによって列挙する。また,各研究テーマごとに研究実績を研究発表実績表11の論文題目欄に附した番号によって示す。 ・連結するビル構造物の風や大地震に対する制御方法(3),(6),(11),(12),(18) ・大型搬送システムの多モード振動と運動の制御(4),(10) ・軽量化除振台の運動と多モード振動の制御(5),(17) ・三次元軽量化加振台の多モード振動と運動の制御(1),(15) ・柔軟ロボットアームの多モード振動と運動の制御(2),(14) ・弾性車体の多モード振動と運動の制御(8),(16) ・弾性ロータの磁気軸受による多モード振動の制御(9), ・柔軟宇宙構造物の多モード振動制御(19) ・柔軟ロボットアームのロバスト多モード制御(7),(13) ・フレキシブル構造物の運動と多モード振動制御のための低次元化物理モデル作成法 精力的な研究を行ったこれらの成果は,機械学会論文集に2編(1,2),米国土木学会論文集1編(3),米国機械学会部門講演会で4件(7,8,9,10),第10回アジア・パシフィック振動会議で5件(11,12,13,14,15),第7回メカトロニクス技術国際会議で4件(16,17,18,19),第4回日韓振動会議で3件(4,5,6)で公表している。その他に国内で開催された機械学会年次大会,部門講演会などで20件の研究発表を行った。
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