2003 Fiscal Year Annual Research Report
鉛直打継目を有するPPC部材の力学的性状に及ぼすPCグラウトの品質評価
Project/Area Number |
15360229
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
辻 幸和 群馬大学, 工学部, 教授 (50048922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保利 彰宏 電気化学工業(株), 特殊混和材事業部, 研究員
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 教授 (60134334)
杉山 隆文 群馬大学, 工学部, 助教授 (70261865)
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Keywords | プレストレストコンクリート / グラウト / 打継目 / 曲げ性状 / せん断性状 / 曲げひび割れ幅 / 高強度コンクリート / PPC |
Research Abstract |
鉛直打継目を有するパーシャルプレストレストコンクリート(PPC)構造において、鉛直打継目がある場合の曲げ性状およびせん断性状を実験的に検討するため、幅が30cm、高さが60cmの矩形断面で、長さが360cmの中型PPCはりを合計25体作製した。そして、スパン長が300cmの2点集中載荷方法により曲げ強度試験を行った。 試験の要因は、鉛直打継目の施工のレベルを2水準、コンクリートの強度を35と70N/mm^2、導入するプレストレス量を呼び名13mmPC鋼棒耐力の60%と80%の2水準、PCグラウトの品質を目標強度が20,40,60N/mm^2の3水準に変化させてPC鋼材の付着性状と関連させて検討した。なお、鉛直打継目の位置は、曲げモーメント一定区間、せん断スパンの中央位置とその支点側の中央位置の3箇所とした。 曲げ強度試験の結果は、採り上げた要因の影響を大きく受けた。特に、曲げひび割れ発生応力度と曲げひび割れ幅は、鉛直打継目位置に集中し、それぞれの値は導入プレストレス量とともに打継目の施工のレベルによる影響が著しかった。また曲げひび割れ幅は、PCグラウトの品質の影響も大きく受けることが確かめられた。導入プレストレス量にもよるが、PCグラウトの強度が小さいほど、鉛直打継目における曲げひび割れ幅が大きくなった。 せん断スパン内に鉛直打継目があると、その位置は最初に曲げひび割れが発生しやすくなり、打継目間の分担せん断力が小さくなって相互にずれが生じやすくなった。この現象は、導入プレストレス量が少なく、打継目の施工レベルが悪い場合に、特に著しかった。そして、このようなずれを起点に斜めひび割れが発生しやすくなり、斜めひび割れの発達が著しくなった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 辻 幸和: "高粘性PCグラウトの練混ぜ方法が流動性に及ぼす影響"プレストレストコンクリート. Vol.45, No.4. 104-109 (2003)
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[Publications] 辻 幸和: "PCグラウト技術"プレストレストコンクリート. Vol.45, No.4. 43-49 (2003)
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[Publications] 藤本 謙太郎: "高炉スラグ微粉末を併用したPCグラウトのフレッシュおよび強度性状"コンクリート工学年次論文集. Vol.26. (2004)