2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15360241
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大倉 一郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10127194)
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Keywords | アルミニウム床版 / 摩擦攪拌接合 / スタッド / 高力ボルト / 摩擦係数 / 鋼桁 / 合成桁 / 温度応力 |
Research Abstract |
アルミニウム床版の現場継手に摩擦接合用鋼製高力ボルトを使用した.アルミニウム材表面の摩擦係数を確保するために,アルミニウム材表面の粗さを制御した試験片の引張試験を実施し,アルミニウム材表面の粗さと摩擦係数の関係を明らかにした. 摩擦接合用鋼製高力ボルトを用いて,アルミニウム床版の側辺および材端の現場継手を考案し,両継手の耐荷力と疲労強度を確認する試験体を製作した.アルミニウム床版の側辺の現場継手は,応力方向のボルト中心間隔48mm,応力直角方向のボルト中心間隔70mmのボルト配置とした.アルミニウム床版の材端の現場継手は,応力方向のボルト中心間隔55mm,応力直角方向のボルト中心間隔48mmのボルト配置とした.静的載荷試験と疲労試験により,考案したアルミニウム床版の側辺および材端の現場継手が十分な耐荷力と疲労強度を持っていることを確認した. 前年度,アルミニウム床版と鋼主桁との連結構造を開発した.この連結構造が十分な疲労強度を有していることを疲労試験により確認した. アルミニウムと鋼は線膨張係数が2倍違うので,アルミニウム床版と鋼桁とを連結すると,温度変化によって,アルミニウム床版に無視し得ない応力が発生する可能性がある.そこで,アルミニウム床版と鋼桁との合成の程度,すなわち合成度を明らかにする必要がある.このために,アルミニウム床版と鋼桁との合成桁を製作し,アルミニウム床版の温度の長期計測および静的載荷試験の両者により,アルミニウム床版と鋼桁との合成度を明らかにした.
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Research Products
(2 results)