2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15360289
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大井 謙一 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (90126003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋脇 與助 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (40092233)
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Keywords | 接合部 / 露出型柱脚 / ベースプレート / 繰り返し載荷実験 / 2軸曲げ / 地震応答観測 / 復元力特性 |
Research Abstract |
本年度は同一のH形鋼梁に対して4種類の梁端接合部(トップシートアングルとダブルウェブアングル、ダブルウェブアングル、フラッシュ形エンドプレートと対照試験体として剛接に設計された突出型エンドプレート)の梁端接合試験体を作製した。また現有設備の耐震性能観測装置(スチール・スウィング)用に箱形鋼柱試験体(□-150×150×6)長さ1500mmに両端に厚さ9と19mmの2種類のベースプレートを取り付けた試験体を作製した。 箱形鋼柱試験体は耐震性能観測装置(スチール・スウィング)の枠組みと重錘間を連結することで地震もしくは人為的な装置(起振機等)の振動により挙動が観測される。箱形試験体とスチール・スウィングの複合された特性を得るため起振機による強制振動実験と自由振動実験を行いそれぞれの共振曲線を測定した。結果、観測模型の1次固有周期は1Hz、2次固有周期は7Hz、3次固有周期は13Hzであった。自然地震に対する応答観測体制の一部分が完成し、自動観測が可能となったので、スチール・スウィングに強制振動実験に使用した箱形鋼柱試験体を取り付け、観測を開始した。 また観測に用いている箱形鋼柱試験体に載荷実験を行い、箱形鋼柱試験体の応答挙動を調べた。加力方法は3種類(1方向載荷、30度2方向載荷、円軌道2方向載荷)行い、試験体は2種類(エンドプレートの厚さが9mmと19mm)使用し、それぞれ箱形鋼柱試験体の復元力、エンドプレートとボルトの接合部の復元力などの力学特性に関するデータが得られた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 大塚日出夫, 大井謙一, 崔 宰赫, 嶋脇與助, オクテム・チャール: "A Study on Exposed-Type Steel Column Bases Under Bi-axial Bending (Part 1 Test set-up of Bi-axial Cyclic Loading Tests)"日本建築学会学術講演梗概集. (CD-ROM). 729-730 (2003)
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[Publications] オクテム・チャール, 大井謙一, 崔 宰赫, 嶋脇與助: "A Study on Exposed-Type Steel Column Bases Under Bi-axial Bending (Part 2 Result of Bi-axial Cyclic Loading Tests)"日本建築学会学術講演梗概集. (CD-ROM). 731-732 (2003)
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[Publications] 崔 宰赫, 大井謙一, 伊藤拓海: "A Study on Exposed-Type Steel Column Bases Under Bi-axial Bending (Part 3 Limit Analysis on Interacted Bi-axial Ultimate Strength)"日本建築学会学術講演梗概集. (CD-ROM). 733-734 (2003)
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[Publications] 崔 宰赫, 大井謙一, 嶋脇與助, 伊藤拓海, オクテム・チャール: "2軸曲げを受ける鉄骨露出型柱脚の非弾性挙動の評価"鋼構造年次論文集報告. 11巻. 571-578 (2003)