2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15360289
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大井 謙一 神戸大学, 工学部, 教授 (90126003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋脇 與助 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (40092233)
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Keywords | 接合部 / 露出型柱脚 / 地震応答観測 / 伝達特性 / 極限解析 / 弾塑性挙動 / 復元力特性 / 耐力相関面 |
Research Abstract |
本年度は平成15年度に行われた耐震性能観測装置(スチール・スウィング)を用いた強制振動実験と実地震観測の結果を基づき、箱形鋼柱試験体の地震応答性状を実証的に調べた。さらに、同装置に装着されている自動観測システムを用い、自然地震に対する地震応答観測を行なった。その観測データの加速度成分に対してスペクトル解析を行い、地盤・錘の間の伝達特性を同定し、それに適合する簡単なモデルによって、その地震応答波形を再現することができた。 また、平成15年度に得られた箱形鋼柱試験体の2軸曲げ載荷実験結果から耐力相関を考慮した終局耐力や弾塑性挙動を実証的に検討を行なった。特に、柱脚部を適切な力学モデルで近似し、極限解析によって2軸曲げの耐力相関面を算定し、実験結果との適合性を検討した。 実際の接合部変形・柱脚変形を従う鉄骨架構の非線形挙動を設計計算に反映させるため、エンドプレートとボルト接合部を半剛接・部分強度の接合部の一種としてモデル化するべきであり、接合部を各崩壊型(ボルト降伏とプレート降伏)に応じて、接合部の強度・変形性能のM-θ関係モデルを提案した。また、単軸方向の復元力特性モデルを2軸に拡張する手法を提案し、2軸繰り返し載荷時の弾塑性挙動を追跡して、その手法の妥当性を検討した。
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Research Products
(9 results)