2004 Fiscal Year Annual Research Report
偏心を有する不整形建築物のねじれ地震応答性状の評価と予測に関する研究
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15360292
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
中埜 良昭 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (10212094)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真田 靖士 東京大学, 地震研究所, 助手 (80334358)
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| Keywords | 鉄筋コンクリート構造 / 耐震補強 / ねじれ応答 / 剛性偏心 / 耐力偏心 / 静的加力実験 / 振動実験 / 等価質量比 |
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| Research Abstract |
本年度は,ある剛性偏心と耐力偏心を有する建物(プロトタイプ試験体)に対して,耐力偏心を変動させた試験体の振動実験結果に基づき,それぞれの試験体における破壊形態および動的特性を検討した.具体的な項目は以下の通りである.
(1)まず振動実験時における各架構の負担せん断力は,剛性・耐力がそれぞれの架構において異なるため均等には負担されないことから,それぞれ独立に計測する必要があるため,本研究で新たに開発した負担荷重計測用ロードセルを用いて計測した結果を,試験体全体の慣性力と比較し,本計測システムが正しく動作していることを確認した.なお,動的変位計測において,他の加速度記録などとの位相差が生じたため,これを補正する方法を検討し,その妥当性を追加実験により確認するとともに,本方法を用いて振動実験結果の補正を行っている.
(2)次にファイバーモデルによる断面解析から算定される荷重-変形関係を,架構要素の基礎的性能を得るための静的加力実験結果と比較し,解析モデルの妥当性を検討した.
(3)振動実験結果との比較においては,上記(1)のモデルに動的加振時のひずみ速度の影響による強度上昇を考慮したファイバーモデル解析により,動的挙動を再現しうる解析手法を提案し,耐力や剛性の評価精度を検討した.
(4)さらに本研究で対象とした試験体は,1層1スパンのきわめて単純な架構であり,将来の多層多スパン建物へ適用しうる超小型試験体を用いた実験手法への展開も視野に入れ,超小型試験体の製作手法についても併せて検討した.
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