2003 Fiscal Year Annual Research Report
情報化・世帯構成変化・機器効率・気象の影響を予測する都市エネルギー最終需要モデル
Project/Area Number |
15360310
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
下田 吉之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20226278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河本 薫 大阪ガス(株), 開発研究部, 研究員
鳴海 大典 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80314368)
水野 稔 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30029269)
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Keywords | 都市エネルギー / 熱負荷シミュレーション / 家庭用エネルギー / ボトムアップモデル / 電源運用モデル / 情報機器のエネルギー消費 |
Research Abstract |
最終需要モデルに関しては、家庭部門と、民生業務部門のうち事務所建物に対するモデル化を行った。家庭部門に関しては全世帯数を世帯構成・構造で460区分に分類したエネルギーシミュレーションモデルを作成し、居住者の生活スケジュールや機器効率、建物の熱的仕様や気象条件に基づいて都市全体でのエネルギー消費量が計算できるシミュレーションプログラムを開発した。並行して気温と電力消費・エアコン使用の関係に関する実態データを整理し、上記モデルにおいてヒートアイランド影響を評価するための準備をおこなった。事務所建物についても、使用者の行動特性に基づいて室内でのエネルギー消費機器や照明のエネルギー消費が変化し、最終的に熱・電力のロードカーブが算出される詳細なシミュレーションプログラムを開発した。 都市でのエネルギー消費に対して、マージナル電源の考え方に基づいて域内・域外の各種発電システムの稼働状況をシミュレートすることにより、特定のエネルギー消費に起因する環境負荷の発生モデルを作成すると共に、大気汚染物質(NOx)に関してはその一人あたり暴露量と人口の積を計算することにより、排出場所の違いを考慮した環境インパクト評価モデルを構築した。 また、情報化によるエネルギー需要の変化を検討するため、大型計算機センターにおけるエネルギー消費実態調査をおこなうと共に、最近発売された計算負荷に応じて電力消費量が計測できるCPUを搭載したコンピュータについて消費電力計測をおこない、その効果を検証した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 森川貴夫: "世帯類型や住宅形式を考慮した家庭用エネルギーエンドユースモデルの開発 (3)"第20回エネルギーシステム・経済・環境コンファレンス講演論文集. 463-466 (2004)
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[Publications] 藤井拓郎: "世帯類型や住宅形式を考慮した家庭用エネルギーエンドユースモデルの開発 (4)"第20回エネルギーシステム・経済・環境コンファレンス講演論文集. 467-470 (2004)
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[Publications] 前原光博: "電力系統を含めた民生用エネルギーシステムの環境負荷定量化手法に関する研究"第20回エネルギーシステム・経済・環境コンファレンス講演論文集. 559-562 (2004)