2005 Fiscal Year Annual Research Report
空調システムにおける微生物汚染の実態と対策に関する研究
Project/Area Number |
15360315
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
池田 耕一 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 部長 (90100057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 宇 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 室長 (50370945)
鍵 直樹 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 研究員 (20345383)
高鳥 浩介 国立医薬品食品衛生研究所, 衛生微生物部, 部長 (50270624)
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Keywords | 空調システム / 微生物 / 細菌 / 真菌 / エアフィルタ / 捕集率 / イオンクラスター / 抗菌 |
Research Abstract |
1.研究の目的 H15,H16年度の研究結果を踏まえて,今年度では,計画通り,空調システムにおける微生物汚染の対策方法に関する追加試験を行い,今までの成果をまとめた。 2.実施状況と成果 計画通り研究を実施し,当初期待の成果が得られた。以下に主な成果を示す。 (1)追加試験 前年度ではエアフィルタによる浮遊微生物の捕集性能を定量した。今年度では,エアフィルタによる浮遊微生物粒子捕集性能の持続特性を把握したとともに,エアフィルタに捕集された真菌と細菌の生態について検討した。その結果,エアフィルタによる浮遊粒子の捕集性能が時間の経過とともに変動するものの,日本のオフィスビルで多く用いられている中性能フィルタによる浮遊細菌,浮遊真菌の捕集率が80%以上に維持されていることが分かった。また,エアフィルタに捕集された細菌は全て芽胞菌であることが明かになった。 (2)報告書の作成 これまで3年間の検討を基に,空調システムにおける微生物汚染の実態と対策に関する研究成果をまとめた。本研究では,これまであまり組織的に取り込まれてこなかった空調システムにおける微生物汚染の実態と対策を各方面から検討した。本研究の成果は,これからこの分野でのこれからの研究に示唆を与えたものである。
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Research Products
(6 results)