2004 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔コラボレーション教育をサポートする情報システムとコラボレーションルームの構築
Project/Area Number |
15360320
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 重之 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (00029266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 勉 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (40346119)
仲 隆介 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (10198020)
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Keywords | コラボレーション / ワークスタイル / ユーザーインタフェイス / インタラクション / ビジュアライゼーション / オフィス環境 / 会議環境 / ワークプレイス |
Research Abstract |
本年度は初年度に構築したプロトタイプ環境Iを用いたコラボレーション実験をとおして、主に対面会議環境としての性能を評価した。比較実験から得られた知見は以下である。 ・複数のコンピュータ画面を空間(卓上を含む)の好きなところに大きく投影できる機能は、複数・各種の会議資料を参照するために有効に活用されている。 ・複数の連続画面は、特に議論過程において、参加者の発言を活発化する作用が見て取れた。 ・ただし、卓上にデジタルデータを投影して議論に用いる場合、(プロトタイプIより)画面の明瞭性を向上させ、サイズもより大きくする改良が必要である。 ・参加者全員が会議資料を編集・操作できる環境により、即興でのプロトタイピングが可能となり、意思決定過程の明瞭性を高める効果がみられた。 さらに、遠隔地間設計演習でのオンラインエスキース実験を実施し、遠隔地間特有の基本的な必要機能を洗いだした。主な要件は以下である。 ・遠隔地間コラボレーションでの日々のやり取りは非同期モードが中心であるため、非同期コミュニケーションサーバシステムと連携して、プロジェクトデータを蓄積・管理し、即座に同期モードでの会議で利用できる環境が必要である。 ・非同期モードでの議論プロセスやコンテクストを共有するために、物理環境と連携したアウェアネス情報の提供が必要である。 ・同期モードにおける、場の共有性や一体感の向上のための一方策として、できるだけ同様の環境装置を用いて、相互の状況把握を容易化することがあげられる。 また、常時接続型の遠隔コラボレーション実験のために、プロトタイプIIの情報機器面の整備を行った。環境面・機能面の更なるバージョンアップを図るとともに、より実践的な実験を行う予定である。
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Research Products
(7 results)