2005 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔コラボレーション教育をサポートする情報システムとコラボレーションルームの構築
Project/Area Number |
15360320
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 重之 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (00029266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 勉 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (40346119)
仲 隆介 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (10198020)
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Keywords | コラボレーション / コミュニケーション / ユーザーインタフェイス / インタラクション / ルームウェア / 遠隔地間教育 / グループラーニング / 拡張会議環境 |
Research Abstract |
昨年度までに、コラボレーション環境のプロトタイプを構築し、オフラインでの会議スペースとしての性能を評価した。 本年度は、学内にプロトタイプIIIを構築し、遠隔地間接続実験を行った。 まず、二サイトをTV会議システムで常時接続しての遠隔コラボレーション実験(同室との比較分析)から性能及び、コミュニケーションの細切れ現象/インフォーマルコミュニケーションの不足/コミュニケーションへの途中介入の減少/議論箇所の伝達困難、などの弱点を見出した。これらの弱点を補うために、常時デスクトップ画面共有化/自席レイアウト変更の工夫を施すことで弱点が軽減されることを確認した。 これらの弱点を補うために、常時デスクトップ画面共有化/自席レイアウト変更の工夫を施すことで弱点が軽減されることを確認した。 つぎに、二サイトのプロトタイプ(各3連続画面)をTV会議画面とデスクトップ共有画面により仮想的に近接させるレイアウトの評価実験に踏み込んだ。まず、計16の近接パターン(画面位置やTV会議画面反転など)について基礎的な評価を行い、「カメラ、共有画面、ビデオ画面、席の位置」と「コミュニケーションの取りやすさ」との関係とその影響要因を見出した。さらに、最高評価のレイアウトと低評価のレイアウトにおいて会議観察を行い、比較分析することで、機器や席のレイアウトがコミュニケーションに及ぼす効果を検証した。 その他、Web上での分散型コラボレーション演習を実施し、プロセスガイダンス指向の支援システムの構築と評価を行なった。その中で、オンラインでの講義/プレゼンテーションをするための拠点としてのプロトタイプの有効性を確認した。また、プロトタイプを個人学習とグループ学習とをゆるやかに関係づけるための媒体として機能させるための示唆を得るために、近年のオフィスに見られるコミュニケーション活性化のための空間上の工夫についても調査した。今後は、コラボレーション教育を総合的に支援するための中心としてプロトタイプを位置づけ、新たな展開を図りたい。
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Research Products
(17 results)