2005 Fiscal Year Annual Research Report
環境デザイン初期段階における統合型コラボレイティブデザインシステムの開発
Project/Area Number |
15360321
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加賀 有津子 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80335380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹田 剛史 独立行政法人情報通信研究機構, けいはんな情報通信融合研究センター, 専攻研究員 (90026146)
福田 知弘 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80379114)
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Keywords | 景観設計 / 環境デザイン / コラボレーション / e-sketch / Virtual Reality / 景観試設計 / リアルタイム・シミュレーション / 実空間3Dモデル |
Research Abstract |
様々な関係者の参画を可能にする環境、活動、場という一般的なデザインフェーズに沿って、デザインで取り扱う情報を、取り扱う空間の次元という観点から、実空間3Dモデル及び写真や地図など既存のメディアからなる2Dモデルとして整理して、データベースサブシステムを構築した。次にこれらのモデルを用いて環境、活動、場を交互に参照しながら計画検討ができる環境空間リアルタイム検討サブシステムの構築を行った。さらに、それらの情報を扱う統合型コラボレイティブデザインシステムの全体フレームを設計し、プロトタイプシステムの実装を行い、実際のデザインプロジェクトでシステムを運用して検証した。 システムの全体フレームは、2Dモデル、実空間3Dモデルと、それらのモデルを統合して取り扱うことが可能なプラットホームであるリアルタイム・シミュレーション技術、2Dモデルを扱う各種ツールから構成される。実空間3Dモデルについては、地形、空中写真などのディジタル・アーカイブや地域分析情報モデルからなる3D環境モデル、対象地で人々が行う活動を表現するために実空間3Dモデルに2Dイメージデータを配置するNEZモデル、デザインの考え方を示した可視化モデルからなるコンセプト表現モデル、デザイン対象モデル、デザイン参照モデルからなる。2Dモデルは、2D環境モデル、2D活動モデル、スケッチモデル、2D参照モデルからなる。システムに必要な機能については、実空間3Dモデル全般のブラウジングと表現に関わる基幹機能を整理した。 さらに、景観評価の際、人間の知覚機能を考慮した視点検討機能を、可視不可視、距離、視線入射角、不可視深度、俯角、仰角、奥行き、動的視点に基づき、現状よりもさらにリアルタイムシミュレーション上でスムーズに検討できる機能を開発した。 実空間3Dモデルの取扱いについては、すべての実空間3Dモデルを同一のシステムかつ共通のインターフェースで取扱えるように、Dirext3D【○!R】テクノロジーを用いたVirtools社のVirtoolsDev【○!R】を基盤ソフトウェアとして、一連のプログラムを機能ごとに単位化したBehavior Blockを使い開発を行った。
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Research Products
(2 results)