2003 Fiscal Year Annual Research Report
多様な認識特性の抗体の創出、相互作用検出、および生産のための統合システム
Project/Area Number |
15360442
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
加藤 滋雄 神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (20026272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩見 尚史 神戸女学院大学, 人間科学部, 助教授 (20299077)
勝田 知尚 神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (50335460)
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Keywords | コロニーリフトアッセイ / 抗体結合リポソーム / 疎水性膜 |
Research Abstract |
ゲノム解析の進展にともない、多様な発現タンパク質の特性、機能の解析、いわゆるプロテオーム解析が医薬品開発、医療診断・高度分析、バイオプロセスなどの応用分野での重要性を増している。このためには極めて多種のタンパク質を識別し得る多様な認識能を持つ抗体分子の創出法、対象タンパク質と望ましい相互作用をする抗体の検出・スクリーニング法、ならびに抗体の効率的生産法の確立が必要である。そこで本研究では、本申請者らが開発してきた酵母のmatingによる大規模ライブラリーの作製法、疎水性膜を用いる高感度タンパク質相互作用検出法および酵母による組換えタンパク質分泌生産系の効率化の研究を基盤として、これらを統合的に展開・発展させてプロテオーム解析のために、多様な対象タンパク質を認識・検出する抗体素子を簡便・迅速に創出・取得するという目的を達成することを目指している。 1.微小コロニーを寒天培地場で培養し、このコロニーから分泌されている抗体を、PVDFなどの疎水性膜に目的抗原を吸着させたものにブロットする、コロニーリフトアッセイ法を開発した。これによって、スクリーニング対象の高密度化、マイクロシステム化をはかり、スクリーニング可能数を増加させられる。 2.パーオキシダーゼ内包抗体結合リポソームを用いて疎水性膜面にブロットした抗原タンパク質との結合特性を検討し、シグナル検出には化学発光物質を用いることによって、従来の標識抗体法の数百倍以上の高感度化、すなわちpgオーダーの抗原の検出を可能にした。
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