2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15370092
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
畑田 出穂 群馬大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (50212147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾畑 やよい 東京農業大学, 応用生物科学部, 講師 (70312907)
堀居 拓郎 群馬大学, 遺伝子実験施設, 助手 (00361387)
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Keywords | メチル化 / インプリンティング / エピジェネティク / 卵母細胞 / ヒストン |
Research Abstract |
DNAのシトシンのメチル化はほ乳類のインプリンティングをはじめとして様々な遺伝子発現抑制機構において重要なはたらきをなしている。近年、遺伝子発現の新たな抑制機構としてヒストンH3のLys9のメチル化がDNAのメチル化が発現抑制に関与していない生物も含め、より広い生物で重要なはたらきをしていることがわかってきた。しかしヒストンのメチル化とDNAのメチル化の正確な関係は今だあきらかではない。最近、NeurosporaでヒストンH3のLys9のメチル化がDNAのメチル化に必要であることがわかった(Nature,416,556-560,2002)。一方、ほ乳類ではDNAのシトシンのメチル化がインプリンティングの遺伝子発現抑制に重要な働きをしていることが知られている。そこで本プロジェクトでは、ほ乳類のインプリンティングの成立にヒストンのメチル化が必要であるかを明らかにするとともに、インプリント遺伝子のDNAのメチル化にヒストンのメチル化がどのような影響を与えているかを探る。そのために、ヒストンメチル化酵素であるGlP1のノックアウトマウスを作成した。このノックアウトマウスの生殖細胞を我々が開発した培養系を用いてインプリンティングの成立が阻害されるかを検定する予定である。またGlP1の抗体の作成を作成したので、これを用いてChIPをおこないインプリント遺伝子と相互作用を検定する予定である。
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