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2004 Fiscal Year Annual Research Report

古代人の脳と人骨のDNA解析および形態解析に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15370101
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

井上 貴央  国立大学法人鳥取大学, 医学部, 教授 (20116312)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 海藤 俊行  国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助教授 (70268837)
川久保 善智  国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助手 (80379619)
徳永 勝士  国立大学法人東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40163977)
篠田 謙一  国立科学博物館, 人類研究部, 室長 (30131923)
Keywords古人骨 / 脳 / 脳組織 / DNA解析 / ミエリン / 渡来系弥生人
Research Abstract

1.古代人の脳の形態および免疫組織化学的研究
弥生人および江戸時代人の脳組織の一部を細切し、固定した後、定法に従って試料を作製し、光学顕微鏡、透過型および走査型電子顕微鏡で観察した。いずれも微細構造的にミエリン鞘の部分が残存しており、脳が残る原因物質としてミエリンを構成するリポ蛋白質の残存によることが明らかになった。ミエリン関連抗体を反応させて、物質の局在を検討したが、抗原物質の残存性は悪いようで、顕微鏡下には物質の同定を行うことはできなかった。
2.山陰の古代人の形質人類学的研究
これまでに山陰地方から出土した弥生時代人、古墳時代人、江戸時代人の古人骨のデータベースを作成し、いくつかの人骨について写真撮影を行った。同時にこれらの人骨の形態計測を行い、顔面形態については三次元的デジタイザーを用いて平坦度を検討した。その結果、渡来系弥生人の範疇に入る山陰地方の弥生人の中には、縄文的な色彩を残している個体があることが判明し、北部九州の渡来系弥生人とは異なった形質を持つものがあることが明らかになった。また、青谷上寺地遺跡の弥生人は、北部九州の渡来系弥生人より韓国の礼安里古墳人に近いことが統計解析によって明らかになった。
3.脳と骨組織のミトコンドリアDNAおよび核DNAの抽出
脳組織や骨組織からのDNA抽出法について検討を重ね、古代人の脳からのDNA抽出に最も効率のよい方法を検討した。その結果、江戸時代の脳組織からDNAを抽出することに成功し、Dループ領域についてハプログループをグループを決定することができた。しかしながら、弥生時代の骨組織ではDNAが抽出できたものの、脳組織からはDNAを抽出することはできなかった。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005 2004 2003

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 堀部第一遺跡の人骨について2005

    • Author(s)
      井上貴央, 川久保善智
    • Journal Title

      堀部第一遺跡

      Pages: 158-164

  • [Journal Article] 菅田横穴墓群20号穴の人骨について2005

    • Author(s)
      井上貴央, 川久保善智
    • Journal Title

      松江市文化財調査報告書 98

      Pages: 105-111

  • [Journal Article] DNA分析が描く日本人の起源2004

    • Author(s)
      篠田 謙一
    • Journal Title

      理戦 78

      Pages: 34-35

  • [Journal Article] 坂本横穴墓群の人骨について2003

    • Author(s)
      井上 貴央
    • Journal Title

      坂本横穴墓群発掘調査報告書

      Pages: 133-166

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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