2006 Fiscal Year Annual Research Report
北部ベトナム生物資源:作物遺伝資源における環境適応性の双方向評価
Project/Area Number |
15380016
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Research Institution | KYUSHU UNIVERCITY |
Principal Investigator |
窪田 文武 九州大学, 大学院農学研究院, 教授 (50136602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 淳 九州大学, 大学院農学研究院, 教授 (00182816)
緒方 一夫 九州大学, 熱帯農学研究センター, 教授 (40224092)
井上 直人 信州大学, 農学部, 教授 (80232544)
望月 俊宏 九州大学, 大学院農学研究院, 助教授 (60239572)
荒木 卓哉 九州大学, 大学院農学研究院, 助手 (10363326)
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Keywords | ベトナム / 遺伝資源 / 環境適応性 / 双方向評価 / イネ / マメ科作物 |
Research Abstract |
作物遺伝資源の生長特性の解析 1)ベトナム初の国産ハイブリッドライスVietlai20(VL20)は両親系統よりも出穂までの生育期間が10日程度短いにもかかわらず,両親系統と遜色ない収量を得られる.今年度は栄養生長期における光合成物質生産特性について検討した.VL20の播種5週後の生長速度は両親系統よりも有意に高かったことから,VL20は旺盛な初期生育によって短い生育期間にもかかわらず出穂期までに両親系統と同程度の乾物生産を有することが明らかとなった.光合成能力に関しては,VL20は両親系統に比べて光合成速度の低下が緩やかであったことから,葉の老化の進行が緩やかであり,両親系統よりも優れた光合成能力を有することが示唆された. 2)耐乾性に関連する形質の一つとして根の土壌貫通力に着目し,ベトナム産陸稲,日本型水稲,日本型陸稲およびインド型水稲を供試し,土壌の硬度(2処理)と灌水条件(2処理)を組み合わせた4処理区を設け,耐乾性の評価を試みた.その結果,ベトナム陸稲系統に耐乾性に優れた系統があり,根の伸長特性に他の系統と異なる特徴を有することが明らかとなった.
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Research Products
(1 results)