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2003 Fiscal Year Annual Research Report

植物病原糸状菌における"病原性染色体"の比較解析

Research Project

Project/Area Number 15380037
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

山本 幹博  岡山大学, 自然科学研究科, 助教授 (60274015)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 児玉 基一朗  鳥取大学, 農学部, 講師 (00183343)
Keywordsイチゴ黒斑病菌 / リンゴ斑点落葉病菌 / トマトアルターナリア茎枯病菌 / Alternaria alternata / CD染色体 / BACライブラリー / cDNAライブラリー / 宿主特異的毒素
Research Abstract

植物病原糸状菌の宿主に対する病原性を支配する染色体(病原性染色体)の構造および機能について、宿主特異的毒素を産生するイチゴ黒斑病菌(イチゴ菌)とリンゴ斑点落葉病菌(リンゴ菌)を用いて比較解析することを目的として、まず、両菌菌糸からプロトプラストを調製し、パルスフィールドゲル電気泳動によって全染色体を分画した。これまでの知見から、イチゴ菌では約1.05Mb、およびリンゴ菌では約1.1Mbの小型染色体が両菌の生存には不必要な余分な染色体(CD染色体)である。これに相当する画分をゲルから切り出して単離し、BACライブラリーの作製を行った。また、イチゴ菌とリンゴ菌の病原性染色体には少なくと1個の遺伝子が共通に存在するが、両菌と同様にAlternaria alternataに属するトマトアルターナリア茎枯病菌(トマト菌)では病原性染色体の存在が確認されているが、イチゴ菌ともリンゴ菌とも共通する遺伝子を有さない。そこで、イチゴ菌とリンゴ菌の病原性染色体比較解析の対照菌としてトマト菌を選び、イチゴ菌およびリンゴ菌と同様の手法によって1.0Mbの小型染色体を単離し、BACライブラリーを作製した。一方、これら病原性染色体にコードされている遺伝子群を明らかとする一環として、イチゴ菌およびリンゴ菌のcDNAライブラリーを常法にしたがって作製した。現在、イチゴ菌およびリンゴ菌cDNAクローンについては各々の病原性染色体へのマッピングおよび網羅的塩基配列の決定を進めている。
本年度の主たる成果としては、イチゴ菌およびリンゴ菌において病原性染色体の比較解析に必須である病原性染色体特異的BACライブラリー作製があげられる。なお、病原性染色体に含まれるいくつかの遺伝子については、発現および機能解析によって病原性発揮に必須な遺伝子であることも明らかとした。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Ito, Kaoru: "Dissection of the host range of the fungal plant pathogen Alternaria alternata by modification of the secondary metabolism"Molecular Microbiology. 52(in press). (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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