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2003 Fiscal Year Annual Research Report

細胞壁形成速度の定量測定法の開発

Research Project

Project/Area Number 15380118
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

奥山 剛  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (00023482)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 正人  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (30242845)
山本 浩之  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (50210555)
Keywords細胞壁 / 形成 / 日周期 / ヘミセルロース / 選択標識 / PATAg法 / セルロース / マトリックス
Research Abstract

この研究は、樹木の細胞壁成長過程で成分堆積に日周期が認められることから、その痕跡を細部壁断面で可視化することによって、細部壁の完成日数を推定しようとするものである。それによって、年輪のない樹木の樹齢を推定するてがかりを得て、熱帯植林広葉樹の成長速度を正確に測定する技術に発展させることを最終目的としている。
細胞壁堆積成分は、セルロースからなるミクロフィブリルとヘミセルロースおよびリグニンからなるマトリックスに大まかに分けることができる。そして、それらが一日に交互に堆積することをすでに明らかにした。すなわち、免疫金染色法によって選択標識した夜中に堆積した無定形にみえる成分はグルコマンナンを主体とするマトリックス物質であり、日中に堆積するのは明らかにセルロースミクロフィブリルであることを明確にした。
このような成分堆積の日周期が細胞壁完成後も痕跡として残っているならば、それを可視化することによって本研究の目的は満たされる。
そこで、本研究では、セルロース以外の糖成分をグロスに可視化できるPATAg染色法の適用を試みた。ヘミセルロースの種類が判定できなくてもさらに多くの糖類を全て染色できるほうが細胞壁成分堆積の周期がより明瞭になるからである。
今年度は、PATAg法を適用するにあたっての試料調整及び染色手順の時間・温度の最適条件をみつける実験を行った。すなわち、1,試料の包埋条件、2,過ヨウ素酸酸化処理の試料への影響、3,チオカルボノヒドラジド溶液の反応性、4,プロテイン銀水溶液の反応性を明らかにした。
そして、昼・夜に分けて採取したスギの分化中木部において、糖成分の堆積が夜間のみに起こることを確認することができた。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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