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2004 Fiscal Year Annual Research Report

減数分裂異常原因遺伝子の単離と遺伝子導入による生殖細胞形質転換手法の開発

Research Project

Project/Area Number 15380204
Research InstitutionNational Institute of Agrobiological Sciences

Principal Investigator

野口 純子  独立行政法人農業生物資源研究所, 遺伝資源研究グループ, 主任研究官 (80189381)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 国枝 哲夫  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80178011)
Keywords精子形成 / 減数分裂 / Fkbp6 / シナプトネマ構造 / 染色体対合 / 血液精巣関門
Research Abstract

前年度は遺伝子Fkbp6の欠損によりマウスでは精子形成の減数分裂の際に生殖細胞では相同染色体の対合異常が発生すること、一方ラットではFkbp6の欠損により、精巣の体細胞であるセルトリ細胞が構築する血液精巣関門の機能に異常が起きることを明らかにした。H16年度はこうした多様な異常表現型の発生が種間差によるものか、あるいは遺伝子機能の多様性によるものであるかを明らかにするために、1.Fkbp6欠損マウスの血液精巣関門機能を検討すると共に、2.同遺伝子が欠損したラットの精子形成における生殖細胞の染色体の対合について検討した。
1.FKBP6とバリア機能について
FKBP6を欠損したマウス精巣のバリア機能は、ラットと同様に機能不全であった。このことからFKBP6はマウス、ラット共に血液精巣関門の機能獲得に不可欠であることが判明した。これとは別に、遺伝的に正常なラットを用いて生殖細胞を人為的に欠損した精巣を作出し、そのバリア機能の成立について検討した。その結果、生殖細胞の有無に関わらずセルトリ細胞はバリア機能を獲得することが明らかとなった。これらの結果から、FKBP6はセルトリ細胞で発現しバリア機能の獲得に関与しているものと示唆された。
2.生殖細胞を欠損したラット精巣のバリア機能
FKBP6を欠損したラット精巣における減数分裂に伴う染色体の対合の進行について電子顕微鏡を用いて検索した。その結果、常染色体では染色体がループを形成し自己で対合するautosynapsis、非相同染色体間の対合や不完全な対合など種々の対合異常が観察された。また、常染色体の異常に加え、XY染色体でも対合に異常が観察された。これらの結果から、FKBP6はマウスに加えラットの精子形成においても染色体の対合に不可欠であることが示された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Fine mapping of a region of rat chr.12 close to the aspermia (as) locus and comparison with the human orthologous regions.2004

    • Author(s)
      Noguchi J et al.
    • Journal Title

      Experimental Animals 53(5)

      Pages: 429-435

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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