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2003 Fiscal Year Annual Research Report

細菌-植物間で保存される低温適応機構の解明

Research Project

Project/Area Number 15380231
Research InstitutionNational Agricultural Research Organization

Principal Investigator

今井 亮三  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 北海道農業研究センター・地域基盤研究部越冬ストレス研究室, 主任研究官 (90291913)

Keywords低温馴化 / コムギ / RNA結合タンパク質 / 翻訳
Research Abstract

低温馴化処理(4℃)を施したコムギクラウン組織より全RNA,及び可溶性総タンパク質を抽出し,ノーザン及びウエスタン解析により,低温馴化過程におけるWCSP1mRNAとタンパク質量の変動の定量化を行った.mRNAの蓄積はほぼ直線的に見られ,2週間で約4倍の誘導が観察された.しかしながらWCSP1タンパク質の蓄積は7日目以降に指数関数的な上昇が見られ,最終的には1000倍以上の誘導が観察された.この結果から,WCSP1の発現には,翻訳レベルでの調節機構が働いており,そこにWCSP1が関与する可能性が示唆された.In situ hybridization法により,WCSP1発現の組織特異性を調べたところ,WCSP1転写産物の蓄積は,低温馴化中のクラウン組織において観察され,特に茎頂付近の細胞及び若い葉組織で発現が強いことが明らかになった.また,WCSP1-GFP融合タンパグ質をコムギ茎葉組織に一過的発現させ,その細胞内局在性について検討した.WCSP1は,核及びERに局在している可能性が示された.精製タンパク質の解析の過程でWCSP1タンパク質は煮沸処理によっても変性(沈殿)しない性質を持つことが明らかとなった.また,その処理でDNAへの結合活性には変化がなく,活性を維持していることが明らかとなった.この化学的な安定性は本タンパク質の可塑的な構造の可能性を示唆しており,その特徴と機能発現との関わりを明らかにしていく必要がある.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 今井亮三, デイル・カールソン, 中南健太郎: "植物の低温ショックドメインタンパク質"化学と生物. 41(8). 492-494 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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