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2004 Fiscal Year Annual Research Report

細胞間接着装置の構築機構

Research Project

Project/Area Number 15390099
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

中西 宏之  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (80314318)

Keywords細胞間接着 / ネクチン / アファディン / カドヘリン / 上皮細胞 / アドヘレンス・ジャンクション / 交連性ニューロン / フロアープレート
Research Abstract

私共は、接着分子ネクチンと、ネクチンをアクチン細胞骨格に連結するアクチン線維結合蛋白質アファディンから構成され、アドヘレンス・ジャンクション(AJ)に局在する細胞間接着機構を見出している。また私共は、ネクチン-アファディン系がまず細胞間接着を形成し、そこにカドヘリン-カテニン系やクローディン-ZO-1系をリクルートし、AJとタイト・ジャンクションのオーガナイザーとして機能していることを明らかにしている。本年度の本研究において、ネクチン-アファディン系について解析し、以下の成果を得た。
1.胎生期において、ネクチン-アファディン系は神経上皮、体節等の極性をもった上皮細胞のAJに局在していた。一般的な円柱上皮においてネクチン-2の発現は器官形成を通じて維持されていたが、一方、ネクチン-1と-3は神経組織の発生にともなって同組織に高度に濃縮されるようになった。さらにネクチン-1は、皮膚のケラチノサイト、毛嚢、歯の上皮に高く発現していた。これらのことより、ネクチン-アファディン系は胎生期の上皮構造再構築に関わっていることが示唆された。
2.胎生期の中枢神経系において、ネクチン-1と-3が交連性ニューロンとフロアープレート細胞の接着部位に局在していた。このネクチン-1と-3のトランス結合を阻害すると、交連性ニューロンが異常な走行を示した。これらのことより、ネクチン-1と-3のトランス結合は、交連性ニューロンとフロアープレート細胞の接着に関与し、交連性ニューロンの走行を制御していることが明らかとなった。
このように、本年度の本研究は予想以上に進展し、当初の目的をほぼ達成することができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2004

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Expression patterns of nectins and afadin during epithelial remodeling in the mouse embryo.2004

    • Author(s)
      Okabe, N.
    • Journal Title

      Dev.Dyn. 230

      Pages: 174-186

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] Contacts between the commissural axons and the floor plate cells are mediated by nectins.2004

    • Author(s)
      Okabe, N.
    • Journal Title

      Dev.Biol. 273

      Pages: 244-256

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] Roles of nectins in cell adhesion, migration, and polization.2004

    • Author(s)
      Nakanishi, H.
    • Journal Title

      Biol.Chem. 385

      Pages: 885-892

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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