2004 Fiscal Year Annual Research Report
新規RNA結合タンパク質によるアポトーシス誘導の分子機構
Project/Area Number |
15390100
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
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Keywords | p53 / TGF-β / アポトーシス / Bim / KHドメイン |
Research Abstract |
p53およびTGF-βによって発現誘導される新規遺伝子D8を見出し、以下の事実を明らかにした。 1)D8をHepG2などの癌細胞に強制発現するとアポトーシスを誘導する。RNAiを用いてD8の発現を抑制するとp53やTGF-βによるアポトーシスの誘導が阻害される。これらの結果から、D8はp53やTGF-βによるアポトーシスの誘導に重要な役割を果たしていると考えられた。 2)D8によるアポトーシス誘導作用にはRNAに結合する活性をもつKHドメインが重要であることが明らかになった。 3)BH3 onlyファミリーに属すBimがD8のKHドメインに結合することを見出した。RNAiを用いてBimの発現を抑制するとD8によるアポトーシス誘導が阻害されることから、BimはD8によるアポトーシス誘導に重要な役割を果たしていると考えられた。 4)D8はアポトーシスを誘導する活性のあるBimのmRNAを安定化することによりアポトーシスを誘導している可能性が示唆された。 5)D8ノックアウトマウスの作成を進めた。 6)D8と相同性が高くドメイン構造も同一の3種類のタンパク質をコードする遺伝子(D8-2、D8-3およびD8-4)が存在し、D8ファミリーを構成していることを見出した。D8ファミリーの各cDNA全長を単離し全構造を明らかにした。さらにゲノムを単離しノックアウトマウスの作製を進めた。
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Research Products
(6 results)