2005 Fiscal Year Annual Research Report
酵母遺伝学を利用したウイルス粒子形成出芽過程の宿主因子の同定
Project/Area Number |
15390152
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
森川 裕子 北里大学, 北里生命科学研究所, 教授 (20191017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百瀬 文隆 北里大学, 北里生命科学研究所, 助手 (90332204)
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Keywords | ウイルス / 酵母 / 宿主因子 / 細胞内輸送 / 粒子形成 / 出芽 |
Research Abstract |
我々は既に酵母細胞でHIV-1の粒子形成過程が再現できることを明らかにしている。本研究では、HIV粒子主構造蛋白であるGag蛋白の細胞内輸送経路と関与する宿主因子を解明する目的で、エンドソーム経路の輸送蛋白質欠損酵母株を用いたGag蛋白細胞内輸送経路の網羅的解析を行うとともに、酵母CytoTrap two-hybridsystemを用いてGag蛋白細胞内輸送の新規責任宿主因子の単離・同定を試みた。 1)Gag蛋白細胞内輸送における経路のエンドソーム輸送経路の解析 エンドソーム経路輸送蛋白欠損酵母株を用いてGag蛋白細胞内輸送を解析し、初期/後期エンドソームt-SNAREをその責任宿主因子として特定した(昨年度)。本年は、これら宿主因子が真のGag輸送の責任宿主因子か、ヒト細胞で検証した。これらのヒトホモログをRNA干渉法でdepleteしたところHIV粒子産生が低下した。逆に、それらをover-expressionさせると粒子産生量が増加した。以上の結果より、これら宿主因子はHIV-1 Gag蛋白細胞内輸送の責任宿主因子と結論された。また、これら宿主因子のN末端あるいはC末端半分の共発現はdominant-negativeに粒子産生を阻害することを明らかにした。 2)Gag蛋白細胞内輸送の新規責任宿主因子の単離・同定 Gag蛋白結合する宿主蛋白を探索する目的で、酵母のCytoTrap two-hybridsystem(従来のtwo-hybridsystemとは異なり、細胞質内で相互作用を行わせる系)を用いてヒトcDNAの発現ライブラリを探索し、2-3個の陽性クローンを見出した。
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Research Products
(1 results)