2003 Fiscal Year Annual Research Report
パーソナリティ及びストレスとがん患者の予後に関する前向きコーホート研究
Project/Area Number |
15390194
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坪野 吉孝 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00250746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 徹 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60091740)
福土 審 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80199249)
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Keywords | パーソナリティ / 性格 / コーホート研究 / 疫学 / がん / 地域がん登録 / 生存率 |
Research Abstract |
本研究の目的は、宮城県の地域住民を対象として1990年に開始した前向きコーホート研究の資料を活用して、追跡期間中に新たにがんに罹患した患者について、病前に測定したパーソナリティおよびストレスと、その後の生存率との関連を検討することである。二年間の研究の初年度にあたる本年度は、解析に必要なデータセットの作成を行なった。 1990年のベースライン調査で、生活習慣に関する質問票とパーソナリティ質問票(Eysenck Personality Questionnaire Revised)の双方に回答した29,606人に対して、宮城県地域がん登録との記録照合による追跡調査を1997年末まで行い、986例のがん罹患を確認した。宮城県地域がん登録では、最も重要な予後因子である腫瘍の臨床進行度に関する情報を組織的に収集しているのは、1993年以後の罹患例だったため、1990-92年の罹患例321例を除外した。残りの665例に対して、生存・死亡・転出状況に関する追跡調査を、2001年3月まで行った。 1993-97年に罹患した665例のがん症例の平均年齢(SD)は55.8(6.8)歳だった。男性は394例(59.3%)、女性は271例(40.8%)だった。部位別の内訳は、胃(137)、大腸(132)、肺(75)、乳房(57)、肝臓(30)、その他(234)だった。臨床進行度の内訳は、上皮内(53)、臓器限局(190)、所属リンパ節転移(68)、隣接臓器浸潤(68)、遠隔転移(75)、不明(211)だった。このうち263例が死亡し、11例が調査地区から転出していた。今回作成したデータセットを用いて、ストレス及びパーソナリティと生存率との関連について、次年度に解析を実施する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Tsubono Y, et al.: "Re : Personality and the Risk of Cancer"J Natl Cancer Inst. 95. 1638 (2003)
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[Publications] Nakaya N, Tsubono Y, et al.: "Personality and the risk of cancer"J Natl Cancer Inst. 95. 799-805 (2003)
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[Publications] Koizumi Y, Tsubono Y, et al.: "No association between green tea and the risk of gastric cancer : pooled analysis of two prospective studies in Japan"Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 12. 472-473 (2003)
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[Publications] Ogawa K, Tsubono Y, et al.: "Validation of a food-frequency questionnaire for cohort studies in rural Japan"Public Health Nutr. 6. 147-157 (2003)
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[Publications] Sasazuki S, Tsubono Y, et al.: "The effect of 5-year vitamin C supplementation on serum pepsinogen level and Helicobacter pylori infection"Cancer Sci. 94. 378-382 (2003)
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[Publications] Tsuji I, Tsubono Y, et al.: "Impact of walking upon medical care expenditure in Japan : the Ohsaki Cohort Study"Int J Epidemiol. 32. 809-814 (2003)