2004 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病の病態基盤としての脂肪肝・脂肪性肝炎の発症メカニズムと治療戦略
Project/Area Number |
15390235
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
佐藤 信紘 順天堂大学, 医学部, 教授 (90028358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池嶋 健一 順天堂大学, 医学部, 講師 (20317382)
竹井 謙之 順天堂大学, 医学部, 助教授 (10306954)
荻原 達雄 順天堂大学, 医学部, 助教授 (80011196)
大草 敏史 順天堂大学, 医学部, 講師 (50160445)
榎本 信行 順天堂大学, 医学部, 助手 (20348973)
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Keywords | アルコール性肝障害 / NASH / レプチン / 肝線維化 / 肝類洞壁細胞 / 酸化ストレス / メタボリックシンドローム / 炎症性サイトカイン |
Research Abstract |
本研究では生活習慣病の病態形成における肝・消化管臓器相関の意義を明らかにし、生活習慣病の予防および治療標的としての消化器病態のリヴィジョンを図ることを目的としている。その具体的目標の一つとして、アルコール性肝障害および非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態におけるメタボリックシンドロームの関与を明らかにするべく、基礎的検討を進めている。 これまで私たちはアディポサイトカインであるレプチンが肝線維化の進展に重要な因子であることを見出し報告してきたが(Ikejima K et al., Gastroenterology 2002)、肝線維化において中心的役割を果たしている肝星細胞の細胞増殖がレプチンにより促進されることを明らかにし論文発表した(Lang T, Ikejima K et al. Biochem.Biophys.Res.Commun.2004)。また、グリオトキシンで誘発される培養肝星細胞のアポトーシスをレプチンが抑制することを見出し、このレプチンの抗アポトーシス作用にPI3K/Akt系の活性化が関与していることを明らかにした。 一方、前年度に引き続き、NASHの病態に即した動物モデルの確立を試みる一環として、肥満と耐糖能異常を呈するKK/Ayマウスを用いてコリン・メチオニン欠乏食による脂肪性肝炎モデルを作成した。本モデルではコントロール(C57Bl/6)と比較して有意に酸化ストレスが増強すると共に、肝の壊死炎症および線維化反応も亢進していることを見出した。現在、炎症性サイトカインやアディポサイトカインのプロファイルなどを中心にメカニズムの詳細について解析を進めている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Expression of leptin receptors in hepatic sinusoidal cells.2004
Author(s)
Ikejima K, Lang T, Zhang YJ, Yamashina S, Honda H, Yoshikawa M, Hirose M, Enomoto N, Kitamura T, Takei Y, Sato N.
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Journal Title
Comparative Hepatology 3(Suppl I)
Pages: S12
Description
「研究成果報告書概要(欧文)」より
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