2005 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト血液凝固第XIII因子の生合成と放出の機構の分子、細胞及び個体レベルでの解析
Project/Area Number |
15390297
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
一瀬 白帝 山形大学, 医学部, 教授 (10241689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
惣宇利 正善 山形大学, 医学部, 講師 (20292419)
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Keywords | 凝固XIII因子 / 遺伝子標的 / 出血性傾向 / 創傷治療 / 血管新生 |
Research Abstract |
1.細胞内XIIIAと相互作用する蛋白質の解析 前年度酵母Two-hybird系によるスクリーニングでXIIIAとの相互作用が認められたタンパク質について、哺乳動物細胞を用いて相互作用の有無を検討した。 (1)Vimentin、Actin;内在性にXIIIAを産生する骨髄巨核球系細胞MEG-01について、共焦点レーザー顕微鏡による共局在の有無を検討した。フィラメント様染色を示すXIIIAについて、vimentinとよく一致した局在が認められた。Actinについては部分的な共染色が検出された。なお、XIIIAフィラメントは核膜(laminA/C)とも一部共局在し、核を取り囲むような構造であることが初めて示された。 (2)G_<β2>、telethonin ; XIIIAと共に培養BHK(Baby Hamster Kidney)細胞に導入し、免疫蛍光染色による共局在の有無を調べた。G_<β2>及びtelethoninについては、細胞縁辺部における部分的なXIIIAとの共局在が観察された。また、telethoninとの同時発現において、核での共局在が一部の細胞に認められた。今後、免疫共沈等の実験によって、相互作用の確認を行なう必要がある。 2.XIIIA、XIIIBノックアウトマウスの系統の同胞間での交配を11代まで実施して、純系化を完成させた。 3.2.のXIIIA、XIIIBノックアウトマウスの純系樹立に時間がかかったため、個体における機能的解析のための実験は、次年度に繰り下げた。 4.組織型トランスグルタミナーゼノックアウトマウスと上記のマウスの複合ノックアウトマウスの系統を樹立したところ、出生仔数は7.2匹/分娩で、ホモ、ヘテロ、野生型の比はメンデルの法則に従っており、表現型はXIIIAノックアウトマウスのそれと明らかな差異が認められなかった。
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Research Products
(7 results)