2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390324
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大薗 恵一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20270770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恵谷 ゆり 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80346220)
中島 滋郎 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30270771)
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Keywords | 低身長 / Noonan症候群 / PTPN11遺伝子 / 軟骨低形成症 / SHOX遺伝子 |
Research Abstract |
当該研究は、大阪大学医学部医学倫理委員会において平成15年9月4日に承認された(許可番号60)ので、対象者のエントリーを行なっているところである。既知の遺伝子については、臨床診断の範囲内で身長との関連性を検討することが可能なので、Noonan症候群のPTPN11遺伝子についてはinformed consentを得た後、解析を行なった。その結果、検討した11例のうち3例においてPTPN11遺伝子の変異が見出された。しかし、PTPN11遺伝子の変異の有無により低身長の程度に差がなかった。また、LEORARD症候群の一例においても同遺伝子の変異が見出されたが、低身長はなくPTPN11遺伝子と身長の伸びについては、PTPN11遺伝子がコードするSHP-2の機能をより詳細に検討する必要があるものと考えられた。身長規定遺伝子SHOXの半量体不全の長期観察例の検討から、橈骨尺骨の遠位端の変化が思春期前より見られ早期診断の指標となることを報告した。FGFR3遺伝子の異常を有する軽症の骨系統疾患である軟骨低形成症2例を見出した。低身長を主訴とする患者の中に軟骨低形成症が含まれている可能性がある。また、ソトス症候群をはじめとする高身長症候群に関しても症例の蓄積中である。ステロイドホルモン感受性については、他の研究者との共同研究によりMDR遺伝子多型と大腿骨頭壊死の発症との間に相関性があることを見出したが、小児骨塩量および身長の伸びとの関連性については症例数が少なく明瞭な関連性は見出せていない。ATDC5細胞に対するジーントラップ法により、軟骨細胞の分化に関わる遺伝子として、NFIB遺伝子を見出した。本遺伝子のSNPを用いて、身長の伸びとの関わりを検討する必要がある。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Ozono K, Miyoshi Y: "Diseases Associated with Abnormal Skeletal Maturity"Clin Pediatr Endocrinel. 12・20. 1-3 (2003)
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[Publications] Miyoshi Y, Etani Y, Mushiake S, Taniike M, Nakajima S, Ozono K: "A Patient with Sotos Syndrome Who Reached Final Height"Clin Pediatr Endocrinel. 12・20. 37-40 (2003)
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[Publications] Miyoshi Y, Nakajima S, Mushiake S, Mohri I, Taniike M, Matsumoto N, Ozono K: "Hormonal and Genetical Assessment of a Japanese Girl with Weaver Syndrome"Clin Pediatr Endocrinel. (in press).