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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ヘミデスモソームの形成・解離に果たす基底膜分子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 15390341
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

尾張部 克志  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90109257)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平子 善章  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50377909)
Keywordsヘミデスモソーム / 基底膜 / ラミニン5 / BP180 / XII型コラーゲン / マトリックスメタロプロテアーゼ
Research Abstract

本研究計画はヘミデスモソームをもつ実際の組織から基底膜を単離精製し、ヘミデスモソーム関連の基底膜分子を同定し、基底膜とヘミデスモソームの相互作用を分子レベルで明らかにすることを目的としている。本年度は研究対象を重層上皮から単層上皮に広げて解析し、次のような成果を得た。
1 単層上皮組織としてウサギ消化管の粘膜上皮や腎臓の尿細管上皮等を材料に基底膜成分の局在を既存のモノクローナル抗体を用いた蛍光抗体法で調べ、以下の結果を得た。
i)小腸上皮細胞の基底膜部はプレクチン、インテグリンα6β4、ラミニン5、VII型コラーゲンからなる典型的なII型ヘミデスモソームを形成していた。
ii)大腸粘膜上皮細胞の基底膜部にはII型ヘミデスモソームの成分に加え、I型ヘミデスモソームに存在するBP180/XVII型コラーゲンが存在しており、I型とII型の中間型を示した。
iii)胃の表層粘液細胞の基底膜部には他のII型ヘミデスモソーム成分は確認されたが、プレクチンは検出できなかった。この点については現在解析中である。
iv)尿細管上皮細胞の基底膜部ではインテグリンα6β4は確認されたが、他のII型ヘミデスモソーム成分はいずれも検出されなかった。この結果は、新しい型の接着構造の存在を示唆している。
2 尿細管上皮細胞の細胞・基質間接着は新規の接着装置によって担われていることが示唆されたので、ウサギ腎臓の膜骨格画分に対するモノクローナル抗体を作製し、現在解析中である。
3 共同研究により、肝臓の星細胞では、シネミンが中間径線維とアクチン系の細胞・基質間接着装置であるフォーカルアドヘージョンを繋いでいることを明らかにした。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Hepatic stellate cells express synemin, a protein bridging intermediate filaments to focal adhesions.2006

    • Author(s)
      Uyama, N.
    • Journal Title

      Gut 55(in press)

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] IgG autoantibodies to type VII collagen and an exclusive IgG3 reactivity to the laminin α3 chain in a patient with an autoimmune subepidermal blistering disease.2005

    • Author(s)
      Baican, A.
    • Journal Title

      J.Am.Acad.Dermatol. 53

      Pages: 517-522

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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