2004 Fiscal Year Annual Research Report
心臓血管系ノックアウトマウス(hesr)における心疾患発症機構の解明と心機能評価
Project/Area Number |
15390385
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
西田 博 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50147427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 真弘 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20075302)
冨澤 康子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00159047)
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Keywords | マウス / 先天性心疾患 / ラット / 動脈管 / 非侵襲的検査 |
Research Abstract |
心臓血管領域におけるノックアウトマウスの大多数は致死的であり、成体まで生き延びるものは珍しい。なぜなら血管の形成されない動物は生存できないからである。hesr遺伝子群はNotchシグナル伝達系の標的遺伝子であり転写因子であるhairy and E(spl)遺伝子群のサブファミリーである。心臓形成過程においてhesrノックアウトマウスにおける心奇形は右心系に限局し、心房に発現するhesr1および心室に発現するhesr2がある。本マウスは生存・生殖可能で成体になることがあるため、経時的に心機能評価が可能であることに注目した。解剖学的には心不全で死亡した本ノックアウトマウスには著明な右房および右室肥大があった。非侵襲的にエコー検査をPMS社製エコー診断装置HDI-5000 Sono CT XRESに小型高性能プローブCL15-7 high frequency linear probeを用いて行った。さらにラットを用い満期の母胎から帝王切開で正常babyラット(約5.5g)を得て、生後15分後にPDAの描出を試みたところ、良好に描出され、下行大動脈からPDAに血液が流れ込むところがとらえられた。また、エコー検査後に試料を採取し、樹脂(マイクロフィル)を注入し、周囲の組織を透明化したところPDAが下行大動脈側から収縮している様子が観察できた。また、樹脂の粘度が低く、柔らかいため、細い左右の冠動脈の走行まで観察することが可能であった。
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Research Products
(3 results)