2003 Fiscal Year Annual Research Report
難治性肉腫を選択的に破壊する新規複製・発現ベクターを用いた標的遺伝子療法の開発
Project/Area Number |
15390468
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Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Disaeses |
Principal Investigator |
高橋 克仁 大阪府立成人病センター研究所, 病態生理学部門, 部門長 (40211338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸口田 淳也 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (40273502)
吉川 秀樹 大阪大学, 大学院・器官制御外科学, 教授 (60191558)
山村 倫子 大阪府立成人病センター, 研究所・病態生理学部門, 主任研究員 (50342994)
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Keywords | ヘルペスウイルス / カルポニン / 増殖型弱毒化ウイルス / 肉腫 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
正常細胞には影響を与えず、肉腫細胞のみを選択的に破壊する増殖型、弱毒化単純ヘルペスウイルスI型d12.CALPΔRRを作製した。平成15年度はヒトへの応用を目指して、安全性試験を行った。 d12.CALPΔRRに搭載したEGFP遺伝子がカルポニン遺伝子を発現しかつ活発に増殖している肉腫細胞で発現し、ウイルスの増殖により腫瘍溶解活性を示すことを確認した。また、in vitroの培養細胞系で、d12.CALPΔRRの増殖が抗ヘルペスウイルス剤であるganciclovirの添加により容量依存性に抑制されることを確認した。次に、EGFPの代わりにヒト顆粒球マクロファージコロニー刺激因子cDNAを挿入し、相同組換え体を得た。 次に、d12.CALPΔRRベクターをヌードマウス(♀)眼窩下静脈より2×10^7 p.f.u./マウスで投与し、経時的に血液、脳、心臓、大動脈、肺、肝臓、腎臓、脾臓、卵巣、膀胱を採取した。マウス血清中の複製可能なd12.CALPΔRRは24時間でほぼ消失した。また、肝、脾、肺組織から複製活性のあるd12.CALPΔRRは検出されなかった。投与後4日目およびそれ以降では、これらの組織でLacZ、ICP4ともに発現は認められず、病理学的にも明らかな組織障害は認められなかった。また投与後の血液生化学検査(肝・腎機能、糖・脂質代謝機能)では、d12.CALPΔRR投与による異常は認められなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Morioka, T.et al.: "Role of h1-calponin in pancreatic AR42J cell differentiation into insulin-producing cells."Diabetes. 52. 760-766 (2003)
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[Publications] Yamamura, H.et al.: "Aberrant methylation and silencing of the calponin gene in human sarcoma cells."Anticancer Research. 23. 107-114 (2003)
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[Publications] Kinouchi, T.et al.: "Immature tumor angiogenesis in high-grade and high-stage renal cell carcinoma."Urology. 62. 765-770 (2003)