2003 Fiscal Year Annual Research Report
再燃前立腺癌に対する遺伝子治療・分子標的治療に関する基礎的研究
Project/Area Number |
15390488
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
並木 幹夫 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70155985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
京 哲 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (50272969)
溝上 敦 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (50248580)
越田 潔 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70186667)
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Keywords | 前立腺癌 / 遺伝子治療 / 分子標的治療 / アンドロゲン / 胃転移 |
Research Abstract |
前立腺癌の再燃機序は、まだ十分解決されておらず、再燃癌に対する決め手となる有効な治療法はない。その理由は、再燃に関与する遺伝子の情報や役割などの研究がなされていないからである。 本研究は、in vivoのモデルを用いてヒト前立腺癌の再燃を再現し、再燃時に発現の増加する遺伝子、および発現の減少する遺伝子をまず同定し、さらに、その遺伝子にターゲットを絞った遺伝子治療や分子標的治療を目指している。本年度行った実験結果は以下の通りである。 1.アンドロゲン感受性前立腺癌培養細胞LNCaPをオスSCIDマウスの背部に2カ所接種し、その2カ所の部位で癌細胞の発育が観察された後、一方の癌細胞を摘出し、それからRNAを抽出した。その後、マウスを去勢すると、残りの腫瘍は一旦退縮後再増殖を始めた。この腫瘍はアンドロゲン非依存性と考えられ、この腫瘍も摘出し、そこからRNAを抽出した。また、この再燃腫瘍の一部を用いてcell line化し、後の実験に用いることとした。 2.アンドロゲン非依存性の確認は、in vitroではandrogenによる増殖の反応性、および、PSA prmoterを利用したluciferase assayで行った。 3.去勢前に摘出したLNCaPの腫瘍からのRNAと去勢後に再燃した腫瘍からのRNAからmRNAを抽出し、cDNA microarrayをもちいて、発現に差のある遺伝子を選択し、いくつかの遺伝子のクローニングを行っている。 4.前立腺癌細胞を直接マウスのtibiaに打ち込み前立腺癌の骨転移モデルを確立した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Mizokami A, Namiki M, et al.: "The adrenal androgen androstenediol is present in prostate cancer tissue after androgen deprivation therapy and activates mutated androgen receptor"Cancer Research. 64・1. 765-771 (2004)