2005 Fiscal Year Annual Research Report
再燃前立腺癌に対する遺伝子治療・分子標的治療に関する基礎的研究
Project/Area Number |
15390488
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
並木 幹夫 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (70155985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 敦 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (50248580)
京 哲 金沢大学, 医学系研究科, 講師 (50272969)
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Keywords | 前立腺癌 / 再燃 / hTERT / Bisphosphonate / HER-2 / 骨転移 |
Research Abstract |
1 前年度の実験で同定された再燃前立腺癌に高発現する複数の既知の遺伝子あるいは未知の遺伝子のfull-length cDNAを強制発現させるためplasmidにサブクローニングした。 2 差のあった遺伝子が増殖に影響を及ぼすことを、cell countおよびWST-1 assayにより確認した。また、Boyden chamberを用いた実験で浸潤能、遊走能に影響を及ぼすことも確認した。同時に、強制発現させた細胞において癌の浸潤、転移に関連した遺伝子、即ちMMPs,カドヘリン、bFGF,VEGFの発現が変化することをRT-PCRにより確認した。さらに、scid mouseに強制発現させた細胞を移植することによって、in vivoでも増殖能を確認した。 3 これらの成果をもとにhTERTのプロモーターの下流に上記遺伝子の、senseあるいはantisense DNAを結合させ、細胞に導入することにより癌特異的遺伝子治療の基礎的実験を行った。 4 in vitroにおいてBisphosphonateは前立腺癌細胞に抗腫瘍効果を発揮した。 このBisphosphonateの抗腫瘍効果がどうして生じるのか分子生物学的に解析した。 また、Bisphosphonateと他の抗癌剤などとの併用療法も行い、どの併用治療が最も効果的かを検討した。さらに、Bisphosphonateは骨転移の増殖を抑制することが期待できるため、in vivo骨転移モデルを用いてBisphosphonateの抗腫瘍効果を検討した。 5 HER-2のinhibitorを用いて前立腺癌に対する抗腫瘍効果、他の抗癌剤との併用療法の可能性を検討した。さらに、確立した骨転移モデルを用いてHER-2 inhibitorが骨転移巣にも効果があるかどうかを確認した。
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Research Products
(1 results)