2003 Fiscal Year Annual Research Report
中心体複製異常が膀胱癌の染色体不安定性と予後に与える影響の検討
Project/Area Number |
15390492
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
松山 豪泰 山口大学, 医学部, 助教授 (70209667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 優 山口大学, 農学部, 助教授 (10325243)
吉弘 悟 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (40284260)
内藤 克輔 山口大学, 医学部, 教授 (60115251)
佐々木 功典 山口大学, 医学部, 教授 (80116722)
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Keywords | 中身体複製異常 / 膀胱癌 / Aurola A / FISH / CGH |
Research Abstract |
本研究の目的は1)膀胱癌における染色体異数体異常と中心体複製異常(以下CH)との関連 2)染色体構造異常とCHとの関連 3)CHに関連した遺伝子の検索 4)CHが膀胱癌の予後におよぼす影響を検討することである。ヒト膀胱癌継代培養細胞株12株をもちいて中心体に対する免疫組織染色法(抗体:抗γチュブリン抗体、免疫蛍光法)をおこない、Laser Scanning Cytometryによる総DNA量定量、7番、9番および17番染色体セントロメアプローブをもちいた(dual color FISHによる染色体異数体検索、comparative genomic hybridization(CGH)法による染色体特定領域のコピー数減少(欠失)および増加(増幅)解析結果との比較をおこなった。その結果1)CHは7番、9番および17番染色体異数体異常と有意の相関をみとめた。2)CHをみとめた細胞株(10株)はすべて20番染色体長腕領域のコピー数増加をみとめたがCHをみとめなかった2株は同領域の増加をみとめなかった。3)そこで20番染色体長腕領域上に遺伝子が存在する中心体関連蛋白としてAurola Aに注目し、抗Aurola A抗体をもちいた免疫組織染色をおこなったところ、CHをみとめた細胞株は全例Aurola Aの発現をみとめた。4)については現在で臨床検体をもちいたCHと予後との関連を解析中である。これらの結果については論文執筆中である。
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