2003 Fiscal Year Annual Research Report
アンチセンスによる腎移植慢性拒絶反応に対する進行阻止の試み
Project/Area Number |
15390498
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
星長 清隆 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (30229174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 ひと美 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (00319261)
日下 守 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40309141)
白木 良一 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (70226330)
樋口 徹 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (60308905)
桑原 勝孝 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (40322549)
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Keywords | 脳死 / 虚血再灌流障害 / real time PCR / microarray |
Research Abstract |
移植後早期の慢性拒絶反応増悪因子に関する検討 移植早期においては、脳死やいわゆる虚血再灌流障害といったantigen independent factorが慢性拒絶反応に強く関与すると考えられている。脳死モデルをドナーとする同所性ラット腎移植モデルを作成し、移植前と移植後1時間後におけるグラフト内の遺伝子変化をAgilent社のmicroarrayを用いて解析した。その結果、ケモカインではMCP-1(Scya2),サイトカインではIL-1,IL-6ならびに接着因子ではE,P-selectin,ICAM-1といった遺伝子が脳死ドナーからのグラフトで増加しており従来の我々の研究結果等をrepeatしていた。さらにこのような移植早期にあっても、HO-1やBirc2といった従来臓器障害を抑制すると考えられる遺伝子の発現が増加しており、興味深い結果となった。また、現時点で役割の十分わかっていない遺伝子の中で、特異的な動きをするものもあり、今後更なる研究対象となると考えられる。今回のmicroarrayに関してはこの結果をもとに2004年秋に開催される国際移植学会への投稿に向けて準備を進めている。また、ラット同所性腎移植の手技に関しては、導入を予定していたKEYENCE社デジタルマイクロスコープを用いてモニターガイド下に手術を行うこととし、その手技を確立した。これにより術者の負担と、モニターガイドによって今後の手術手技の改良ならびに伝達に優れており、この成果を2004年4月に開催される日本泌尿器科学会総会でビデオ発表の予定である。
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Research Products
(1 results)