2004 Fiscal Year Annual Research Report
進行子宮頚癌に対する体外循環下活性炭吸着法併用・経皮的骨盤灌流高用量化学療法
Project/Area Number |
15390506
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
本山 覚 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80283878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
具 英成 神戸大学, 医学部, 教授 (40195615)
丸尾 猛 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60135811)
濱名 伸也 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00335449)
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Keywords | 子宮頚癌 / 高用量化学療法 / 抗癌剤毒性 / HPV / CDDP / 体外循環 / STD |
Research Abstract |
進行子宮頚癌患者に経皮的骨盤灌流化学療法(PPPEC : percutaneous pelvic perfusion with extracorporeal chemofiltration)下に高用量プラチナ系抗癌剤を標的腫瘍に動注し、根治治療が遂行可能な病期にダウンステージングを行った。 現在までに23名のFIGO臨床進行期III-IV期子宮頚癌症例に対し本法を施行し、腫瘍縮小率;76%、奏効率;87%であった。有害反応は体外循環回路に於ける失血、シスプラチン毒性を認めたが、概ねtolerableであった。本法後の主治療は広汎性子宮全摘出術または放射線治療を施行し、5年生存率;74%と放射線単独療法;58%に比し有意な改善を認めた(Neoadjuvant High-dose Intraarterial Infusion Chemotherapy under Percutaneous Pelvic Perfusion with Extracorporeal Chemofiltration In Patients with StageIIIa-IVa Cervical Cancer. Gynecol Oncol.95:576-582,2004)。 また投与抗癌剤に関して高用量抗癌剤投与法の新たな可能性を模索し、Imatinib (Gleevec)をCDDPのsensitizerとしたregimenを検討し、基礎的検討として分子生物学的研究成果を第56回目本産科婦人科学会で発表した(Gleevec Sensitizes Ovarian Cancer Cells to CDDP)。 一方、子宮頚癌発生に関連した子宮頚部HPV感染、ならびに感染HPVのサブタイプを調査し、前癌病変成立との関連を検討した(The role of human papilloma virus in the molecular biology of cervical carcinogenesis. Kobe J.Med.Sci.50:9-19,2004)。 さらに本法施行時の手技、使用機器稼働、主治療に関する全記録をDVD映画として編集した。
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